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オトナ写真部「カメル」

STORY
2020.06.18

クリエイティブな人たち Vol.3 「プロカメラマン 森田大翔」

今回で第3回目の「クリエイティブな人たち」。この企画では、編集部が見つけた「クリエイティブな人」をインタビュー形式でご紹介していきます。今回はプロカメラマンとしてご活躍されている、森田大翔さんにお話を伺いました。プロの世界に入ったきっかけや、撮影写真へのこだわりなど、『クリエイティブなこと』をたっぷりと伺いました。

プロカメラマンというお仕事

編)カメラを始めたのはいつ頃ですか? また、きっかけを教えてください。
- 14歳の中学生の頃です。
実家の目の前に海があって毎日同じ道を帰っていたのですが、ある日見た夕日が今まで見た中で一番美しく感じ、その瞬間に「写真を撮らないと!」という電撃の様なものが走りました。そして急いで帰ってガラケーで写真を撮った写真がとても素晴らしく、そこから明確に写真を好きになり撮るようになりました。(家の写真で場所がバレてしまうため写真はお見せできません(笑))

編)プロのカメラマンになったのはいつ頃ですか? また、きっかけを教えてください。
-高校を卒業後、大学には行かずに写真の道に進みました。最初はバイトと並行しながら知り合いを撮影させて頂き、20歳を過ぎた頃に徐々に撮影でお金を頂けるようになっていきました。そうしていくうちにバイトは辞めて写真だけで頑張ろうと思っていったのがきっかけです。

編)使用機材や、機材に対するこだわりなどあれば教えてください。
-仕事用のカメラはCanon5DMarkⅢを使っています。
レンズは14mm,35mm,70-200mm,100mmを中心に場合によってレンタルをしています。
プライベートカメラはFUJIFILM X-Pro2を使っています。
フィルムカメラはありすぎて書ききれないですがRolleiflex Standard,Leica DⅢ,CanonEOS 5 QDなどを愛用しています。
デジタルに関しては必要場面に増えて行った感じですが、プライベートカメラに関しては首から下げて写真を撮りたくなるような所有欲があがるカメラというのが重要なポイントとしてあります。
また、フィルムに関しては第二次世界大戦前後に作られ使用されていたカメラを”時代を経て今自分がシャッターを切っている”という事実に美しさを感じており、そこから古いカメラを収集するのが趣味でありこだわりです。笑

編)デジタルからフィルムまで幅広く使いこなされているのですねプロのカメラマンになって大変なこと、苦労していることなどありますか?
- 仕事の部分では体力仕事なので大変なことも多いですが、写真が好きであれば大変な事や苦労も好きな事なので嫌だと感じた事はないです。

編)プロのカメラマンになってよかったと思うことはありますか?
- 撮影を通して普通では知らなかったであろう様々な世界や、色んな場所・色んな人と出会えることです。

Leica DⅢでイタリアにて撮影したフィルム写真

編)お仕事ではどんな写真を撮影していますか?
- ファッション関連の撮影や、雑誌、アーティストのライブ撮影、企業様のSNSクリエイティブ撮影など幅広く撮影させて頂いております。

BMWJapan様のInstagram撮影
東急ホテル様のInstagram撮影

編)すごい実績ですね…!ちなみに、現在の活動拠点はどこですか?
-主に東京都内で撮影していますが、月1回くらいのペースで県外に出張撮影をしています。

写真へのこだわり

編)趣味ではどんな写真を撮影していますか?
- 趣味の写真では「写真芸術とデザインの中間点」というテーマの元、写真とデザインの曖昧な世界を切り取っています。

編)まるで絵画のようですね…! 撮影・現像でのこだわりがあれば教えてください。
- 1つの角度や光で終わらせずに、あと1枚あと1枚ともっと良くなるためにはという気持ちで目の前の撮影に挑むことです。(ただ沢山枚数を撮るのではなく、1枚に向き合うという感じですね!)
現像に関しては撮影前や撮っているときに現像後のイメージが浮かぶので、その通りに現像するという感じです。

編)作品作りのこだわりはありますか?
- 上記と同じですが、作品作りのときの方が周囲へのアンテナを張って一瞬を逃さないようにしています。

編)好きな写真家さんはいますか?
- Ryan McGinley、Annie Leibovitz、植田正治 です。

目標とメッセージ

編)今後のさらなる目標などはありますか?
- 今は目の前の撮影を精一杯やらせて頂くことに集中している時期なので、そうやって向き合える仕事をもっと増やしていく事です。

編)最後に、プロのカメラマンを目指している人に何かアドバイスやメッセージを頂けると嬉しいです。
- 今はYouTubeでいくらでも勉強できますし、SNSで写真仲間を探すのも容易になっています。スタジオのアシスタントとして入っていくか、自分で仕事を取っていくかでも話が変わりますが、自分が写真を通して何がしたいのかを明確にすると進むべき道が見えるかもしれません。わからない場合は、プロのカメラマンの生態系は国内外の YouTuber が沢山アップしてくれているので、それらを見てみて自分に合うかどうかを見てみるのも良いかもしれないです。
そして、写真の技術はある一定のラインまではすぐに上手くなるので技術を磨くことも重要ですが、写真以外の色んなジャンルの作品(アートや音楽や映画など)に触れることも同じくらい重要だと思っています。

編)森田さん、インタビューへのご協力ありがとうございました。プロカメラマンだからこそのお話はとても興味深く、また刺激をたくさん頂けました!

なお、こちらでご紹介している作品はほんの一部です。TAISHO さんのインスタグラムやWEBサイトでは彼の世界観に魅了される作品がたくさん掲載されていますので、そちらもぜひご覧になってくださいね。

PROFILE

森田大翔(TAISHO)
1992年生まれ/福岡県出身/東京都在住
ファッション写真を中心に撮影しており、BMW_Japan様の広告撮影や東急ホテル様のSNSクリエイティブなど国内外にて様々な撮影を行っております。
また、映像ではイタリアにて当時ACミラン所属の本田圭佑氏のCM撮影(メイキング撮影/CM一部撮影)や、X JAPANの専属ドキュメンタリー撮影を行っております。

【受賞歴】
“The new generation digital photo contest 2013”
最優秀賞受賞 

ポートフォリオ: https://taisho.me/
Twitter: https://twitter.com/taisho_jp
Instagram: https://www.instagram.com/taisho_jp/

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・カメラが好きな女性で運営しています!
Instagram ID / @camergirls_jp

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