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オトナ写真部「カメル」

SPOT
2020.02.10

【神奈川】終点は、海にとっても近い駅『海芝浦駅』

「横浜市に、こんな不思議なスポットが?」
横浜市内に、ホームが海にものすごく近い駅があるらしいと聞きました。気になって調べてみたら見つけた!おそらく、この駅に用事がある人は限られた数くらいしかいないし、知っている人も多くなさそう。
横浜市でアクセスもしやすい場所なのに、まるで秘境に行ったかのような気分になった「海芝浦駅」を紹介します。

JR鶴見駅で秘境に続く路線へ

横浜の秘境地(勝手にそう呼ぶことにします笑)海芝浦駅へは、JR鶴見線を利用します。鶴見線の出発地点であるJR鶴見駅に到着。

鶴見線ホームの案内に従って鶴見駅構内を進むと、あれ?改札をさっき通ったばかりなのに、また改札があります。鶴見線に乗るためには、この改札を通る必要があるようです。(料金が請求されるわけではないのでご心配なく。)同じJRの駅構内なのに、なんだか不思議です。やはり、横浜の秘境に向かう路線には特別な「何か」があるのでしょうか。

海芝浦駅は、鶴見線の海芝浦支線の終点です。海芝浦駅へ行く、または海芝浦駅から鶴見駅に戻る電車の本数は限られているので、ダイヤは要チェックです。

終点、海芝浦駅

電車は進めば進むほど、降りる人ばかり。また、窓の外に見える景色も、最初は住宅地が見えていたのに、そのうちだんだん工業地帯のようなところに入っていき、楽しみの反面、心なしかちょっぴり不安に。

鶴見駅を出発して電車に揺られること15分ほど。
着いた!終点、海芝浦駅。

本当だ、海だ!これが横浜市の海に近い駅!
すぐそこに見えるのは、太平洋へとつながる海!

駅自体こじんまりしていて、ホームは屋外そのもの感がある殺風景で素朴な雰囲気。こちらの写真を見たら海への近さがお分かりいただけるのではないでしょうか?

海芝浦駅は、一般の利用者は改札の外に出ることができません。というのも、この駅はもともと、駅のすぐ横にある東芝の関係者が利用するためだけに作られた駅なのだそう。そのため、一般の利用者はここから鶴見駅方面へ折り返すためには、ICタッチ機で改札の出場と入場を記録します。

乗ってきた電車は、鶴見駅方面へと折り返します。電車が出発するまでの間に写真を撮るために、ある程度時間が取れるダイヤを選んで乗車したので、出発までの20分ほどで写活です!

ホームの先に「海芝公園」

ホームの真っすぐ先に続くエリアは、駅を見に来た一般客が利用できるように開放されている公園です。駅の外には出られないので、こういうエリアがあるのはありがたいですね。

公園といっても、海に面した横長の敷地で、そこまで大きくはありませんが、ベンチに座りながら海風に当たるのも心地いいものです。

見える景色は、海と空と工場群

海の向こう側には、京浜工業地帯の工場群。
柵はありますが、柵がなかったら海に落っこちるくらい海が近い。

関東の駅百選に選ばれる駅というだけあって、なかなかこんな景色、他の駅のホームから見たことはありません!

電車と並列して船と車も並ぶ、不思議な感覚です。また、羽田空港もそう遠くはないため、飛行機も小さくですが飛んでいるのが見えました。

黄色と青の鶴見線。都会に隠れた秘境に連れて行ってくれて、ありがとう。

運に任せて撮れる景色を楽しんでみる

私は、この場所で夕暮れ時のマジックアワーを撮影したいと思っていました。何度かチャンスを狙っていたものの、行こうと思っていた時に限って天気が悪い。この日は、お昼過ぎまでは晴れていたのに、夕方に近づくにつれ、だんだんと雲が厚くなっていきました…結局マジックアワーはダメでした。

また、天気以外にも考慮しないといけないのは、電車のダイヤだと思います。マジックアワーがダメなら、工場夜景まで粘ろうかと思ったのですが、折り返し電車が出発した後にしばらく待たないと次の電車は来ません。海のすぐそばということもあるので、冬場は寒いです。
いろんな運やタイミングが重なって、その瞬間にしか撮れないものがあるから、そういう瞬間の出会いを大切にしていきたいな。

編集/カメラガールズEditors りさっぴ 

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