何もしない贅沢、川をただ“見る”旅 ― 埼玉・葛和田の渡しへ
「川を見たい」
夫とオフが重なり、なにをしたいのか聞かれてそういう答え方をするゆかちです。みなさん、川は好きですか?私も夫もとにかく川が好きです。泳ぐとか釣るとか川遊びなどではなく「見る」。
とにかく「見る」だけ。
夫は自転車が趣味なので、川沿いのサイクリングロードをよく走っていて、それもまた川が好きだからだと思います。川を通り越して海に出ることもあるそうで、走り過ぎじゃないかと不安です。
埼玉に海がないのは周知の事実ですが、私の住む埼玉県南西部には、荒川、新河岸川、柳瀬川、黒目川、入間川、などなど立派な川がたくさんあります。
川には必ずといっていいほど桜が植えられていて春には川辺でお花見、夏は川を見て涼を感じ、秋はススキやどこからか漂う野焼きの煙のにおいにノスタルジーを感じ、冬は寒いのであまり行きませんが雪が降った日の川もきっと最高ではないでしょうか。四季を感じるなら川が一番いい場所だと、心からおすすめします。
そして今回、埼玉県熊谷市まで足を伸ばし「葛和田の渡し(赤岩渡船)」へやってきました。

写真の向こう岸が群馬県邑楽郡千代田町赤岩で、こちら岸が埼玉県熊谷市葛和田です。この利根川の対岸約400メートルを結ぶ渡船があり、埼玉県道及び群馬県道扱いとなっています。
この渡船の利用方法がおもしろいんです。船は群馬県側に係留しているので、埼玉県側から利用するときは、設置された旗を掲げます。


群馬県側の船長さんにこの旗が気が付いてもらえるまで対岸を凝視します。数分ほどで船にエンジンがかかりこちらへ動き出すので、次に乗る人のためにも掲げた旗はちゃんと下ろしてから、乗船場へ向かいましょう。
運賃は無料。5分程度の船旅ですが、のんびりした時間が流れ最高です。究極の「川を見る」です。




自転車も載せることができます。通勤にも便利。
あっという間に群馬県に到着!そしてなんと電動自転車をこれまた無料でレンタルすることができます。

レンタル時間に制限は無いようですが、当然ですが営業時間内に返却しなければなりません。私たちがレンタルしたのは14時半ころ。終了時間の16時に返却できるよう、次の目的地であるひまわり畑まで大急ぎで向かいました。
川沿いをずっと進みます。

信号も車もないので、開放感に満ち溢れています。ひたすら10キロを走り続け、 遠藤ファームさんのひまわり畑に到着。


ひまわりを堪能しタイムリミットもあるので再び10キロ走り続けます。帰りはさすがに無言です。ジャスト16時に到着し、また船で埼玉県へ戻りました。
すべて無料でこれだけ楽しめるのは、自然ならではの遊びだからですね。川にまつわる遊び方はたくさんありますが、ぜひみなさんも川を見るだけの旅へ出かけてみませんか?そして川のおすすめも教えてください!






 
									 
									