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2020.05.22

【香川】そら豆を収穫! 郷土料理「しょうゆ豆」作り体験

春も終わり、初夏になる頃、農村部の畑ではあちこちでそら豆を栽培しているのを見かけます。私の住む香川県の畑でも今まさにそら豆シーズンを迎えております。
今回はそのそら豆を収穫し、採りたての豆を使った料理と、香川県の郷土料理である「しょうゆ豆」を祖母に教えてもらいながら作りましたので、この時期の農村ライフとしてご紹介させていただきたいと思います。

まずは、そら豆を収穫!

そら豆の収穫作業です。プリッとしていてまさに今が食べごろ!! というような鞘がたくさんついていて、一つ一つ入っている豆の個数も、鞘の形も違っていてどれを採るか悩んでしまいます…!

収穫したものを持ってみましたが、そら豆って本当に大きいですね! ほとんどは鞘で、豆は中に2〜3個しか入っていませんので、1回の収穫量は結構多くなることがほとんどです。豆は鞘から出してそのまま調理に使うのが一般的ですが、しょうゆ豆を作るときはこれを天日干ししたものを使います。

保存食も作ります

これは昨年天日干ししたものです。豆は乾燥させると常温で保存でき、しかもかなり長く持ちます。そら豆だけではなく、大豆や黒豆、あずき、切り干し大根など季節によって色々な保存食を作って次の年まで楽しむことができます。
こうした保存食を自分で作るのも伝統的な農村ライフの一貫です!

いざ調理!

では、しょうゆ豆を作っていきます。今回は祖母の監督のもとで元祖郷土料理を調理していきたいと思います。

まず、先ほどの乾燥させた豆を炒っていきます。本来は「ほうろく」という素焼きの瓦で炒るのですが、ガスコンロでしか使えないので今回はフライパンで炒っていきました。
これはゆっくり気長に炒り続けます。外の皮が真っ黒にこげてくるぐらいになったら部屋が香ばしい香りでいっぱいになり、とってもお腹が空いてしまいます!!
カラカラという音もなんだか心地よくなってくるので、ボーッとして焦がさないように注意しなければいけません。

豆を炒りながら隣で鍋を用意し、水、しょうゆ、三温糖を煮立たせます。味付けはとてもシンプルで味を見ながら配合します。 しょうゆ豆は市販でも売ってるのですが、結構甘いものが多いです。我が家ではお砂糖は控えめで作ります。
煮立ったら火を止めて豆を入れ、そのまま5〜6時間つけておきます。そして食べる前に10分ほど最後に煮立たせたら完成です!
圧力鍋や蒸し器などを使わないのでかなり手軽にできてしまう料理ですので、食べてみたい方はぜひ作ってみてください。スーパーに売っている乾燥したそら豆を使ってもできるみたいです。

畑の恵みで晩ごはん

こちらができたしょうゆ豆です。主役のおかずというわけではないのですが、香ばしく甘塩っぱい味付けがクセになって、手が止まらなくなるおかずです!
このしょうゆ豆は給食にも登場するくらいで、もちろん私自身何度も食べたことがあるのですが、作るのはこれがはじめてでした。祖母に教えてもらいながら味付けをしたので、いつも通りの美味しい味になっていて、大満足です。

昼間に採ったそら豆は、皮をむいて天ぷらにしました! 揚げたてで外はサクッとして、採りたてなので水分がいい感じに含まれていて中はホクホク。お塩につければもう何個でも食べれてしまいそうな美味しさです。
豆の他にも、育てたアスパラや新玉ねぎも天ぷらにしていただきました。どれも自然な甘みがあり絶品です。

しょうゆ豆の他にも、畑で採れた大根や瓜、白菜などを漬物にして食べます。各家庭やその年毎に色々な味があり、それを楽しむのも農村ライフの醍醐味の一つと言えるでしょう。

今の時期の農村風景

農村ライフのこの時期といえば田植えです。田んぼに水が張られ、カエルの鳴き声が聞こえ始めます。この声が聞こえると、ああもう夏だなぁという実感があり、なんだかワクワクしてしまいます!

また、麦秋といってこの時期に収穫を迎える麦畑が、青々と茂ってきたあぜ道の草とは対照的で綺麗な黄金色になっています。麦の収穫時期など生活している中ではほとんど気に留めることはありませんが、こう言う風景を見ていると目で季節を感じることができ、どこか心に余裕が出てくるように感じられます。

いかがでしたか。香川の郷土料理であるしょうゆ豆は初めて知った方も多いのではないでしょうか? 香川にお越しの際はぜひ食べてみてくださいね。
収穫したての野菜を食べたり、工夫して保存、調理したり、季節を感じる風景があったりと、農村ライフには様々な魅力がいっぱいです。
これらの農村ライフは日頃から住んでいなくとも体験することは可能ですし、むしろその方が新たな発見や新鮮さがあって楽しいと思います。

各地方で農業体験や民宿などをやっているところもあるので、農村ライフにぜひ目を向けてみてください。

編集/カメラガールズ Editors yukiko(Instagram

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