フォトスポットの本棚

【長野】伏流水が美しい、安曇野『大王わさび農場』で涼む夏

北アルプスの豊かな伏流水を利用した『大王わさび農場』をご存知ですか?ここは元々は雑草の生い茂る原野で、それを20年という歳月をかけて作り上げたという、日本最大の広さのわさび農場です。蓼川を流れる水は澄んで美しく、水温は真夏でも15℃を越えないそうです。
暑い夏に涼みに訪れたい、安曇野の『大王わさび農場』を巡ってみました。

今回持って行った機材
カメラ
・Canon 6D
アクセス方法
電車:JR大糸線穂高駅下車 タクシー約10分
車:長野自動車道 安曇野IC(旧豊科IC)出口より約10分
費用
交通費、飲食代

見ているだけで涼しくなれる、広大なわさび農場

『わさび』は涼しい場所を好む植物で、渓流や湧水で育てられる『水わさび(谷わさび、沢わさび)』と、畑栽培で育てられる『畑わさび(陸わさび)』があります。こちらで栽培されているのは見てわかる通り、水わさびです。眺めているだけで涼しくなりますよね。

日頃私たちが食べているチューブ入りの練りわさび、実は『西洋わさび(ホースラディッシュ)』のみを使ったものや、西洋わさびと本わさびの両方を混ぜているってご存知でしたか? 日本原産のわさびを『本わさび』と呼び、これを使ったものを「高級品」として区別しているんです。

直射日光に弱いわさびを守るため、真夏には寒冷紗で日陰を作っているそう。そして15ヘクタール(東京ドーム10個分!)という広大なわさび畑の隅々まで、澄んだ冷たい水が張り巡らされています。表現としてはちょっとおかしいですが、透明度がすごすぎて「まるで水道の水のよう!」

夢の中に誘われそうな、ゆっくりと流れる美しい川と水車の眺め

まるで時が止まったかのように、穏やかに流れる蓼川に回る水車は、黒澤明監督のオムニバス映画『夢』の中の「水車のある村」に出てきます。水草や梅花藻(バイカモ)が揺れる美しい川の流れをじっと眺めていると、蓼川・万水川が合流する流れの境目も見えてきます。ちなみに梅花藻の花が咲くのは毎年6月ごろです。

とても叙情的な美しい日本の風景の場所…なのですが、実はこの川でクリアボートを漕いで遊覧、なんていうアクティビティも体験できちゃいます。

広い農場内を散策したあとには腹ごしらえ。
この写真のメニューはリニューアル前のお店のメニューになりますが、長野と言えばのお蕎麦をいただきました。もちろんリニューアル後のお店にもお蕎麦は健在でしたよ。新しく登場した『本わさび飯』も気になります。

大王わさび農場と安曇野の地を守る『大王神社』

昔、安曇野の地は『八面大王』という首領が治めていたそうです。全国統一をめざす中央政権がこの地に住む人々に沢山の貢物や無理難題を押しつけ、そのうち次々と村が焼き払われはじめました。追い詰められた大王は力の限り戦いましたが、ついには倒されてしまいました。しかしあまりにも八面大王が強かったため、再び生きかえらぬようにと遺体はバラバラにされ埋められ、今はその場所は『大王神社』として祀られています。(『魏石鬼八面大王』で調べると全く違うお話が書かれているので面白いです)

拝殿の横に掛けられている大きな草鞋は、大男だったという八面大王にちなんで奉納されているもの。

拝殿には壁がなく、風が吹き抜けるたびに掛けられた布がひらひらと舞う姿がとても美しいです。

拝殿の奥にあるこの橋を渡った先が本殿で、大王の胴体が埋葬されていると言われています。

『大王窟』『開運洞』は、先ほどの八面大王が立て籠もった岩屋を再現したものです。洞窟の中には触ると幸せになれるという七福神も安置されているので、中に入って七福神に触れてみてはいかがでしょうか。

これが七福神が彫られた岩。

ゆったりと流れる川を見ていると時間を忘れてしまいそうです。せっかくならのんびりと一日をここで過ごすのも良さそうですね。

わさび農場の周りには水田もあり、秋には金色の稲穂が揺れる景色を見ることができます。四季折々に「日本の原風景」を楽しめる安曇野、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

大王わさび農場
〒399-8303 長野県安曇野市穂高3640
TEL:0263-82-2118 / FAX:0263-82-6930(観光課)
定休日:年中無休
営業時間:8:00〜17:00
https://www.daiowasabi.co.jp/

カメラガールズ編集部 イチ/ Instagram

編集部 イチ

愛用カメラ:Plaubel Makina67, Nikon newFM2, ASAHI PENTAX67, FUJIFILM KLASSE, Canon 6D, FUJIFILM X100F フィンランドをゆるっと愛し、高橋ヨーコを敬愛する人。

関連記事

カメラガールズちゃんねる

TOP