camell
写真が好きな、あの子の本音。
camell「zines」

SPOT
2026.03.03

「箱根・芦ノ湖畔」をめぐる、写真旅

東京・新宿から、小田急ロマンスカーと箱根登山電車、そして箱根登山バスに揺られることおよそ2時間半。
到着したのは、神奈川県箱根町、元箱根港。

はやる気持ちを抑えて慎重にバスを降りると、
そこには、箱根駅伝のテレビ中継で見たことのある、箱根神社の大鳥居がそびえ立っていた。

青く澄んだ湖、芦ノ湖。

「やっと来られた!」

朱色の大鳥居が青空によく映える、よく晴れたさわやかな日。
山の上のほうまで来たからか、どこか空気もさわやかな気がして、思わず何回も深呼吸をしてしまう。


少し歩くと、目の前には青く澄んだ湖が広がった。これが、あの有名な芦ノ湖。
土曜日ということもあって、多くの観光客で賑わい、おしゃべりをする人や写真を撮る人、ベンチで休憩している人たちであふれていた。

せっかくだから、芦ノ湖の周りを歩こうかなぁ。
さすがに一周はできないから、ちょっとだけね。

遠くにスワンボートが見えた。
ゆっくり、ゆっくり、たまに方向を変えたりしながら進んでいく。
ここに流れる時間は、とても自由気ままだな。

こんなに青い光景を見たことがあったかな、と思うほど、
青空が反射した芦ノ湖ブルーは、深い青色をしていた。
遠くのほうに目をやると、太陽の光を受けて湖面がキラキラと輝いている。
宝石みたいだった。

もっと湖を眺めていたい気持ちもあったが、再びバスに乗車し、箱根町港へ移動した。
ここにどうしても行きたい場所があったのだ。

箱根駅伝ミュージアム

これまでの箱根駅伝の歴史がぎゅっと詰まった博物館。
静かで落ち着いた館内だが、展示の1つ1つが箱根駅伝の熱気を感じさせるもので、心が震えた。

この日は、次の箱根駅伝に出場する大学を決める予選会が開催される少し前だった。
メッセージを書くことができたので、応援しているチームの躍進を祈りながらひとことを残してきた。

余韻に浸りつつミュージアムを出たところで、思わず「あっ」と声が出た。
見たことのある景色だったからだ。

ここは、箱根駅伝5区のゴール地点、そして6区のスタート地点ではないか。
今はなんてことない道だけど、お正月にはたくさんの人が集まり、歓声に包まれるのだろう。

クイーン芦ノ湖

気づけば夕方の気配が迫っていた。
しかし、今日は特別な日だ。まだ終わるのはもったいない。
せっかくなので、もう少し行ってみよう。

芦ノ湖をもっと間近で楽しみたい。
そんな思いを叶えてくれるのが、遊覧船である。

乗り場に現れたのは、金色の船体をした海賊船「クイーン芦ノ湖」。
このゴージャスな船に乗って、今日の旅を締めくくるのだ。

ゆっくりと、船は進んでいく。
さっきまで歩いていた場所も、見ていた風景も、だんだん遠くに離れていく。

少しでも長く目に焼き付けようと、窓の外をじっと見つめていた。

いつの間にか陽が傾いていた。
昼間は真っ青だった芦ノ湖は、緑がかった深い色に変わっていた。

デッキに出てみると、風で飛ばされそうになった。
心のなかで流れ続ける雑音までも、冷たい風が吹き飛ばしてくれるような気がした。

陽が沈むころ、海賊船が桃源台に到着し、旅は終わりを告げた。
ただ芦ノ湖畔をゆるりと巡った1日。

ありがとう。また、いつかね。

PROFILE

ぺん
ぺん
ぺん / asari 
・家庭菜園と散歩とペンギンが好き。 
・写真で日常をちょっと特別に。 
・Instagram:@poyomeasari|@poyomeasariphoto|@asari_vegephoto