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camell「zines」

SPOT
2026.02.27

せとものと、レトロな時間|愛知・末広町商店街

愛知県瀬戸市は、せとものの街として知られる陶磁器の産地。今日はそんな瀬戸の街を散策してみた。
名鉄瀬戸線が終点の尾張瀬戸へ滑り込むと、乗客がいっせいに改札を目指して歩き始めた。わたしもジブリパークの看板を横目に、後ろを着いて改札を抜ける。すると、右手には川があった。
せっかく川があるので、橋を渡ってみることにする。この橋の欄干はせとものでできていた。白地に青い模様が、2月とは思えない陽気の中にたたずんでいる。欄干をフレームにして向こう側を覗き込み、シャッターを切った。

瀬戸川沿いを瀬戸蔵ギャラリーの方へ歩くと、至るところにせとものの猫がいた。

案内猫だ。

ここにもいる。

瀬戸蔵ギャラリーには後で寄ることにして、ナイスバディなお姉さんの看板を見つつ、せと末広町商店街へ向かった。

アーケードが堂々とそびえている。
そのまま末広町商店街に足を進めていくと、お店の看板にシャッターを切る手が止まらなくなっていった。

アーケードはこんな雰囲気。

ひらがなとカタカナが混在していて気になる。

新しそうなお店もある。

こんなリアップの広告、あったんだ。

この果物屋さんはパフェやかき氷のお店もやっているらしく、また行ってみたくなった。

通りを挟んで続く商店街に、元パチンコ屋兼映画館が現れた。今は営業しておらず、鷲尾友公さんの絵が貼られていた。

映画は中央!!

夫が「鷲尾さんだ!」と言うので見てみると鷲尾友公さんの絵があった。
アイコンの手君もいる。

かつて、瀬戸の娯楽の中心はここだったのかもしれない。

ここに流れている時間をすべて受け止めているような、劇場兼パチンコ屋の外階段。
思いを馳せつつ、さらに先へ進む。ちょうどひな祭りの前ということで、あちこちにおひな様がいた。

つるし飾りもあるし。

段飾りもある。

洋品屋さんもけっこうあるし。

瀬戸のノベルティもある。
商店街を抜けると精肉店があり、「揚げものありません」と大きく書いてあった。

「コロッケ客が多いのかなあ」なんて夫と話しながら精肉店から少し歩き、角を曲がると本・ひとしずくさんに出る。ここで本を買い、御書印を押してもらった。

ずっと来てみたかった本・ひとしずくさん。お客さんで静かに賑わっていた。
そこから商店街に戻り、夫が気になったというHIRAYAのパンでフィリピンのパンを食べる。普段はホットコーヒーばかり飲む夫も、思わず「アイスコーヒー!」とオーダーするほど、2月なのにあたたかい日だった。常連さんが来て、お店の方と親しげに会話してパンを買って帰っていった。

お店の文字もパン生地をこねたみたいだ。

わたしはヤムイモあんのパン、夫はプッジィンというパンをおやつに食べた。
ヤムイモあんはほくほくとしていた。
末広町商店街をずっと戻り、瀬戸蔵ギャラリーへ向かう。

夫が何を撮っているのかというと

この細い細い路地だった。

名古屋から瀬戸線一本、近いからこそなかなか来られなかった瀬戸の街をゆっくり歩いてみると、そこには静かな歴史が流れていた。時折通っていく人たちの話し声、眠っているような元劇場、古くからのお店と新しいお店が交差して、この日もまた末広町商店街の歴史の流れのひとつになっていった。

PROFILE

nagisao
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・生粋の名古屋っ子
・のんびり歩きながら写真を撮ることが好きです
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・note:https://note.com/nagisao