写真に映るのは、レンズの前と「もう一方」── 写真家 イケダサトルさんインタビュー
写真家 イケダサトル @souvenir878 さんをお招きした夜の写真トーク会。 その言葉のひとつひとつに、写真と真摯に向き合ってきた人ならではの重みとあたたかさがありました。 今回はその中から、一部をダイジェストでご紹介します。
目次
写真との出会いは、「旅」だった
音楽活動を終え、就職せずに友人と日本一周へ。 その時に手にしたコンパクトカメラ ── FUJIFILMのNATURA BLACK。 撮っては現像し、カフェでプリントを眺める。そんな日々が「写真っていいな」と思わせてくれた。「あ、バンドじゃなくても、やりたいことができる。しかも一人でできる」
フィルムだけが持つ色と制限
イケダさんがデジタルを使わなくなった理由。それは、フィルムの持つ色の深みと、枚数の制限が自分に合っていたから。「1枚いくら、のプレッシャーがいいんです。これで撮るのか?って真剣になれる」また、自宅に暗室を構え、手焼きでプリントすることにもこだわっている。「写真に“揺らぎ”や“手の跡”が出るのがいい。大切な写真にもう一度向き合う時間でもある」
日常に浮かぶ感情を、そっと写す
イケダさんは、普段からカメラを首から下げている。 日々の暮らしの中でふと立ち止まり、心が動いた瞬間を撮る。「結局カメラは、レンズの前だけじゃなくて、“後ろ”も写ってしまうんです」自分がその瞬間をどう見たか。その眼差しが、写真には確かに残る。
“自分らしい写真”は、後から見えてくる
どうしたら、自分らしい写真が撮れるのか。 イケダさんの答えはとてもシンプルだった。「撮っていくと、自分の内面が写ってきます。これが好きなんだ、って。そこに個性が見えてくる」「技術は練習すれば身につく。だけど、撮る瞬間は“忘れていい”。気持ちで撮ればいいんです」






編集部より
フィルムで撮ること、焼き付けること、写真と向き合うこと── イケダさんの言葉には、写真を愛するすべての人に響くエッセンスが詰まっていました。 話を聞いたあと、なんとなく自分の“撮りたい気持ち”にも、正直になれる気がしました。
この夜の写真トーク会の全編アーカイブは、 写真コミュニティ「camelltown(カメルタウン)」のメンバー限定で公開中です。イケダさんの“まなざし”にもっと触れてみたい方は、 ぜひ camelltown に遊びに来てください。
イケダさんの挑戦もみてね!
ご自身の写真集出版のためのクラウドファンディングにも挑戦中。素敵なリターンもたくさん!
https://camp-fire.jp/projects/844642/view