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女性限定
オトナ写真部「カメル」

STORY
2025.12.17

”いいね”が少なくても、それでも私は撮り続ける

「私の写真の、どこがダメなんだろう」。
数か月前、こんなことを考えて落ち込んだ時期がありました。

撮影した写真をSNSに投稿しても、”いいね”の数がとても少ない―
写真に添えた文章も、読んでもらえていない気がする―
自分の写真のスタイルをそのまま続けるべきか、悩みました。しかし、私はずっと、以前の私と変わらず、自分の心が動いたものを撮り続けています。

この記事が、写真を人と比べて落ち込んでしまったり、SNS疲れに悩んでいる方の、ちょっとした希望になれたら幸いです。

誰のためでもなく、私のための写真
私はなぜ写真を撮るのか?
どれだけ考えても、行き着く答えはいつも決まっていました。
「私が見た世界を、そのまま残したいから」。

私が写真を撮るのは、人に見せるより、私の感性をそっと置いておくためなのかもしれません。
SNSへの投稿も、人に評価してもらうためではなく、自分の集めたコレクションを増やしていくような作業に近いと感じました。これは、誰のためでもなく、私自身のためのものです。

心の余白を生む空間を、私の写真がつくれるのなら
きっと、この感性は、世間的に大ウケするものではないと思います。でも、もし、 私の写真を見て、ふっと軽くなったり、じんわり心が温かくなる人が、世界のどこかに1人でもいるのだとしたら、それはとても幸せなことです。

私は、だれでもふらっと立ち寄ることができて、心の余白を生むことができるような空間を作ることが夢です。
現実で言うと、カフェとか子ども食堂のような空間とか。だから、私はいま、写真というツールを使って、そんな空間をひっそりと提供できたらいいなと思っています。

SNSのために、軸を曲げなくていい
カメラを初めて手に取った日、そこにあった感情はきっと、自分に向いていたはずです。
SNSではどうしても、派手なもの、キャッチーなもの、分かりやすいものが「評価」を得ます。SNSで”いいね”がつかないのは、そのSNSの特性に合わないだけ。SNSでウケないことは、ダメな写真とイコールにはなりません。
私はそう信じています。

誰かからの評価を得るために、自分の軸をぶらさなくていい。自分の道を貫いたらいい。
「私はこんな写真を撮りたい」。
その気持ちがあれば、それ自体に、きっとたくさんの見えない”いいね”が付いているはずです。

PROFILE

ぺん
ぺん
ぺん / asari 
・家庭菜園と散歩とペンギンが好き。 
・写真で日常をちょっと特別に。 
・Instagram:@poyomeasari|@poyomeasariphoto|@asari_vegephoto