『GFX50R』に、バケペンのオールドレンズ 『SMC TAKUMAR 6×7 105mm F2.4』をつけてみた。
私の愛機中判デジタルカメラ、GFX50R。いつもはGF50mmとGF110mmの2本を使っているのですが、『なんか飽きたな〜…。』と(悪い癖)。
そんなことを思っていたその時、部屋の片隅ににはバケペンことPENTAX6×7が。レンズには少しカビたSMC TAKUMAR 6×7 105mm F2.4が装着されている。
『あれ、もしかしてこの2つって組み合わせられるんじゃないか…』とふと思い立ち、『いやでも、マニアックな組み合わせだからアダプターがないかもなあ…』 と思いながら検索してみると、ちゃんとあるではないか!!
ということでバケペンレンズ『SMC TAKUMAR 6×7 105mm F2.4』と『 FUJIFILM GFX50R』を組み合わせて撮影をしてみました。アダプターはKIPONというメーカーの25,000円程度のものを使用しています。ちょっとマニアックですが、これが想像を超えた満足のいく描写だったので作例とともに紹介したいと思います。
撮って出し比較
少しアングルは違いますが、この2枚の比較で大体のイメージがつかめるんじゃないかと思います。GF110mm F2 R LM WR はとてもボケが綺麗なレンズですが、SMC TAKUMAR 6×7 105mm F2.4も同様にボケが綺麗。
描写はSMC TAKUMAR 6×7 105mm F2.4の方が柔らかく、まさにオールドレンズという感じ。ちなみにケラレは出ませんのでトリミングも必要なし。いいですねえ。ちなみに私が持っているSMC TAKUMAR 6×7 105mm F2.4はカビが生えているので(そのうちメンテナンス出します…)カビのないレンズよりもちょっとねむい感じの描写かもしれません。
作例のご紹介
百聞は一見にしかず…ということで、作例をドバッと紹介します!上の写真は結構なアンダーで撮影したもの。いいですねえ。個人的には大好きな写真です。
こちらは露出適正で撮影。柔らかい光がデジタルレンズとは違った表現になっていると思います。
最短撮影距離は1mですが105mmは中判でも割と望遠なのでポートレートには困らなさそう。
ボケは最高レベル。
カビがソフトフィルターのような効果を発揮している可能性はありますが(笑)前ボケなども綺麗でした。
手前のススキにピントを合わせた写真と…
奥の山にピントを合わせた写真。カリカリまでは行かないまでも、遠方の風景も美麗に撮影できます。
風景のみの撮影。風景が素晴らしい(長野県の信濃大町にある青木湖です)のは当然ながら、描写もいい感じですね。撮って出しではなくレタッチしています。この写真は撮って出しがちょっとねむたい感じだったので、『くもりの除去』をかけてます。レタッチすれば風景写真も全然悪くないです、というかむしろいいかも。
風景写真。場所がいい…(笑)
順光で撮影。(娘が泣いているところ、申し訳なかったけど、なんか無性に撮影したくなって…笑)いい!
ちょっと離れて。この写真も『くもりの除去』をかけました。でもこのくらいコントラスト高くするなら別にこのオールドレンズじゃなくて、デジタルでいいかも。
こちらはオールドレンズの良さが出ていると思う写真。光が柔らかい。
この写真が一番好きだった写真。光を足しているわけでも、過度にレタッチしているわけでもなく、このレンズならではの描写が現れている感じです。これはデジタルレンズでは絶対こうならない。このレンズの魅力を最も感じた1枚です。
どうでしょうか? フィルムカメラ大好きなわたしにとっては、100点の描写!
ちなみによくないところとしては、①重たいこと②マニュアルフォーカスがめんどくさいこと③アダプターと合わせるとレンズが長くなること の3点です。これをカバーするためには、筋トレしかないですかねえ…(笑)
マニアックな組み合わせですが、GFXならではの組み合わせなので、ぜひGFXシリーズ使っている方にはおすすめしたいです。
カメラガールズ 編集部/田中海月(Instagram)