こんにちは、編集部 たかです。
フィルムカメラの醍醐味のひとつは、色々なフィルムを楽しめること。
「フィルムカメラを楽しもう!」3回目の今回からは、フィルム種類についてご紹介していきますね。
はじめに、前回の記事(フィルムカメラを楽しもう!vol.2~伝えたい、フィルムのミリョク)でお伝えし忘れてしまったのですが、フィルムの魅力って、まだまだたくさんあって。
どんなカメラでも、写真には撮り手の思いが写るもの。その選択肢は好き好きだけれど、そのなかでもし、フィルムに興味を持ったなら、このシリーズが一助になれれば幸いです。
目次
フィルムで決まる感度と特徴
カメラ:Rolleiflex SL66 / フィルム:kodak portra400
デジタルでいうISO感度は、フィルムカメラの場合フィルムによって決まっています。
例えば「pro400h」というフィルムの感度は400です。
そして、フィルムごとに色味などの特徴が異なります。
撮るものや気分によってフィルムを選ぶのも、楽しみ方のひとつです。
フィルム種類は大きく3つ
カメラ:pentax sp / フィルム:natura1600
まず、フィルム種類は大きく3つに分けられます。
1つめは、リバーサルフィルム(ポジフィルム)。
2つめは、カラーのネガフィルム。
そして3つめは、モノクロのネガフィルムです。
1、リバーサルフィルム
先ほどの写真のフィルム、これは1つめのリバーサルフィルムです。
現像後のフィルムそのままの状態で、画像を確認することができます。
色の再現性に優れ、美しいのですが、撮影時の条件がダイレクトに反映されるので、正確な露出合わせが必要です。
カメラ:rolleiflex SL66 / フィルム:provia100f (リバーサルフィルム)
2、カラーネガフィルム
続いて、2つめのカラーネガフィルム。
こちらはリバーサルフィルムと違い、実際の明暗が反転していることから、陰画(ネガ)と呼ばれています。
プリント時に再度反転させることで、見たままの画像(陽画=ポジ)となります。
ネガはネガティブ、ポジはポジティブと同義です。
カメラ:Nikon New fm2 / フィルム:業務用100
ネガフィルムはラチチュード(階調幅)が広いため、撮影時に多少露出を誤っても、プリント時にある程度補正することができます。
アンダーよりも、オーバー気味のほうが補正がきくので、撮影時は、適正〜少し明るめに撮るといいかもしれません。
カメラ:Nikon FM / フィルム: kodak portra400(カラーネガフィルム)
photo by marco : http://www.marco-hp.com
3、モノクロのネガフィルム
最後に、3つめのモノクロのネガフィルム。
そのまんま、ネガフィルムのモノクロ版ですが、ひと口にモノクロと言っても、種類ごとに特徴があります。
わたしは数回しか撮ったことがありませんが、モノクロは非常に奥深いと感じています。
カメラ:rolleiflex SL66 / フィルム:kodak 400TX (モノクロのネガフィルム)
フォーマットで異なるフィルムサイズ
カメラ:Rolleiflex SL66 / フィルム:kodak portra160
次にフィルムは、(1)35mmフィルム、(2)ブローニーフィルム、(3)大判用フィルムに分けられます。
(1)35mmフィルム
カメラ:Nikon New fm2 / フィルム:kodak ultramax400
こちらは35mmカメラ用のフィルムで、一コマのサイズは24mm×36mmです。
写真上が現像前フィルム(外箱と本体)、写真中央が現像済みフィルム、写真下はプリント写真です。
カメラ:Nikon New fm2 / フィルム:kodak gold200
35mmフィルムで撮影した写真です。フィルムや撮影時条件にもよりますが、ほど良い粒状感があります。
カメラ:Nikon New fm2 / フィルム:kodak gold200
(2)ブローニーフィルム(120フィルム)
カメラ:Nikon New fm2 / フィルム:kodak ultramax400
こちらは中判カメラ用で、使用フィルムは共通なのですが、一コマのサイズはそれぞれのカメラのフォーマットによります。
例えば6×6であれば6cm×6cm、6×7であれば6cm×7cmといった具合です。
上の写真は6×6のもので、写真上中央が現像前フィルム(外装付きと本体)、写真右が現像済みネガフィルム、写真左が現像済みリバーサルフィルム。写真下はプリント写真です。
以前は120と220の2種類があったのですが、現行品は120のみですので、120フィルムと記載しています。
カメラ:rolleiflex SL66 / フィルム:kodak portra400
ブローニーフィルムで撮影した写真です。こちらは6cm×6cmのスクエアサイズ。サイズが大きい分、35mmフィルムより被写界深度が浅くなり、より大きなボケ味を味わえます。
カメラ:pentax 67 / フィルム:portra400
photo by aokicoichi : http://instagram.com/aokicoichi
こちらは6cm×7cmのサイズ。6×6よりも少し大きいので、1本のフィルムで撮影できる枚数は6×6より少なくなります(6×6は12枚、6×7は10枚)。ちなみにですが、クレジットの記載のある写真は全て、わたしの大好きなインスタグラマーさんに許可を得てお借りしています。
(3)大判フィルム
写真がなくて申し訳ないのですが、大判カメラ用のフィルムで、シートフィルムという1枚ずつにカットされたフィルムを使用します。
一度見たことがありますが、非常に大きくてそれはもう圧巻です!
基礎編は以上です。長々と疲れましたよね; 読んでくださってありがとうございます^^
次回は、カラーネガフィルムの種類別に作例をご紹介する予定です。
フィルムの種類などは、フィルムカメラの本やwebサイトなどでたくさん紹介されていますので、気になったらぜひチェックしてみてくださいね♩
それではまた。たか