撮影テクニックの本棚

海外でのフィルム撮影の楽しみ方と注意点

みなさんは海外旅行にフィルムカメラを持って行きますか? もちろん今はなかなか行くことができないご時世ですが、私は海外旅行へ行っていた時はほぼフィルムカメラしか持って行ってない状態です(一応X100Fを買って持って行ったのですが、結局ほぼ使いませんでした。なんてったってiPhoneは優秀です)
海外でフィルムカメラを使うときの最大の心配ごとは、ネガフィルムの持ち運びではないでしょうか。聞いたことありませんか、手荷物検査でのフィルムのX線かぶり問題。基本的にはISO1600のフィルムでなければ影響を受けないと言われていますが、X線検査を受けずに済むにこしたことはありません。

過去にはフィルムメーカーが共同で
・ 飛行機をご利用の際は、撮影前か撮影済みにかかわらず、未現像のフィルムは、搭乗手続き時に預け入れ荷物として航空会社に預けず、必ず『手荷物』として機内に持ち込む。
・ X線検査を何度も受けることが予想される時や、超高感度フィルム等で影響が懸念されるときは、機内持ち込み手荷物から取り出して、X線を当てない目視(手)検査を受ける
というリリースを出していたこともあります。
(ちなみにX線が悪さをすると、ネガにスジ状や波状の光線カブリなどが発生してしまいます)

フィルムをハンドチェックしてもらう方法

2019年の旅で撮ったフィルムたち(少なめ)

空港でのハンドチェック (目視検査)のお願いの仕方ですが、フィルムを中身の見えるジッパー式プラスチックバッグ(いわゆる『ジップロック』ですね)に入れ、検査員の方に「フィルムなので、ハンドチェックをお願いします」とお伝えすると快くやってもらえます。(ただし混雑時はハンドチェックまで待つこともあるので、保安検査場には早めに向かいましょう)またジッパー式プラスチックバッグの中に入れるフィルムは、あらかじめ紙箱から出した状態(35mmならプラケース、120mmならアルミの小袋の状態)にしておいてください。

成田空港は申告すれば必ずハンドチェックをしてくれるので、帰りに海外の空港で通す羽目になってもX線に通すのは「1回」で済みます。
それと私は英語力がないので、海外の検査員さん用に
「これはネガフィルムなのでX線に通さずハンドチェックをしてください。ブローニーフィルム は金属ケースに入っていないのでX線に弱いです。よろしくお願いいたします。」
的なことを英語で書いた紙を入れています。
ただ、海外の空港では「ハンドチェックプリーズ」と言っても、やってもらえたりやってもらえなかったり、その時の世の情勢や担当してくれた検査員さんによるなどの運の要素も強い感じです。

私は2010年〜2014年までの5回、フィンランドからの帰りの空港ではハンドチェックはしてもらえませんでしたが、2015年に初めて、帰りの空港でハンドチェックに成功しました。ただし、別室にフィルムを持っていかれ、戻ってくるまでだいぶ時間がかかったので「もしかしてブローニーは巻きを解かれて、うっかり感光させられてたりとかしないよ……ね?」と不安になりました。(大丈夫でした)

2019年デンマーク&フィンランド旅でのフィルムのハンドチェック

デンマークコペンハーゲン空港

昨年2019年のデンマーク&フィンランド旅は、利用空港が
「成田→フィンランド(乗換)→デンマーク」
「デンマーク→フィンランド」
「フィンランド→成田」
という状態だったので、持っていったフィルムがISO1600でもISO800でもないとはいえ、ハンドチェックしてもらえなかったら…と想像すると正直若干震えました。

しかしなんと、この時は全空港でハンドチェックしてもらえました! すごい!! 重ねて言いますが、私は英語は喋れないので検査員の方にお伝えするのは毎回「ハンドチェックプリーズ」のみですし、ジッパー式プラスチックバッグの中に入れている英文は毎年同じなのですが、やってくれるときとやってくれないときの一体何が違うんでしょうね。
ちなみにX線防止袋なるものも販売されたりしていますが、個人的にはあまりオススメしません。なぜなら中が見えなくて、逆に強いものを照射される危険性があるからです(コワイデスネ)

現地でフィルム現像してしまう方法も!

フィンランドで現像&プリント&データCDを受け取ったとき


X線の影響を受けてしまうものは「未現像のフィルム」のため、長期旅行の場合は現地での現像&プリントをしてしまうのも一つの回避法だと思います。私の場合はX線対策としてではなかったのですが、一度だけ現地で現像をやってみたことがあります。渡航前にスピード現像をやってくれそうなお店を調べ、(何度も書くのは恥ずかしいのですが)私は英語が喋れないのでオーダー間違いがないように注文内容(現像とプリント、データCD化をお願いします、など)を紙に記入して用意しておきました。当日はその紙とフィルムを渡すだけです。

ちなみに、仕上げ方については全くオーダーしなかったのですが、受け取ったプリントは日本でやるものより好みの仕上がりになっていて感動しました。そのプリントを日本のお店で見せてお願いしたのですが、残念ながら同じようにはなりませんでした。ヨーロッパのスタンダード現像の色の好みの違いはあると思うんですけど、差が出てしまうのは薬剤の違いなのか、現像の機械の違いなのか…この辺も世界のフィルムユーザーさんに調査して回ってみたいところです。(ドイツに移住したフィルム好きの友人がいるので、ドイツなら調査できそうな)

現地で現像した写真

2019年にフィンランドに行った際にも、デンマークで撮った写真の現像を同じ店でお願いしたら、仕上がりが翌週になると言われてしまいました。お兄さん、私は来週はもう日本に戻ってるんですよ……。店内スペースも何やら小さくなってましたし、フィンランドでもフィルムユーザーは縮小傾向なのでしょうね……寂しい。
お気に入りのカメラで、お気に入りのフィルムを使って、お気に入りの街を撮るのは本当に楽しいです。自由に海外に行けるようになったら、ぜひフィルムでの撮影を試してみてくださいね。

そうそう、事前に国内でカメラのメンテナンスをしておくのがオススメです!それと露出計搭載のカメラの場合は電池チェックも忘れずに!! (どちらもトラブル経験ありの経験者談)

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