フィルム整理に! ネガをポジの状態で表示させるビューワーアプリ
以前編集部のりなさんがフィルムの整理方法について書かれており、それを読んで奮起したものの、我が家の「猛烈な量のネガ」がある状態ではあの美しい状態まで整理をすることが出来ませんでした。(実は何度もネガの整理には挫折をしております…)
とりあえず今は「フィンランド写真(35mm/120mm)」と「それ以外(35mm/120mm)」で大雑把にカテゴライズをし、以前IKEAで購入した紙製のシューズボックス(※靴を買うと入れてくれる箱と同じようなもの)に収納しています。
この先はまだ試行錯誤中なのですが、整理の際にとても便利なスマホアプリを発見しましたのでご紹介したいと思います。
ネガフィルムは文字通り「被写体の色の補色(ネガ、陰画)」で表されているフィルムで、「プリント時に再反転されることで普通に見られる画像(ポジ、陽画)」になります。(出典:Wikipedia)
ネガの状態だとフィルムはオレンジ〜茶色のグラデーションで表現されており、写っている画像がとても見にくいです。これではパッと見、何を撮ったものかわかりませんよね。
分かりやすくするために一番良いのは、インデックスプリントを一緒に保管すること。
お店に現像とデータCD作成をお願いすると、ほとんどのお店ではインデックスプリントを付けてくれます。私が現像に利用しているところはCDケースサイズ(ほぼ正方形)の紙に出力されており、データCD(DVD)と一緒にインデックスを保管しているため、ネガと一緒の保管ができません。
店舗によってはネガシートインデックスの作成をしてくださる所もあるようです。※ネガと同じサイズのインデックスの作成をしてくれるので、ネガシートに一緒に差し込むことができます(参考:monogram / ネガシートインデックス)
自分で暗室に入られる方はコンタクトプリント(※下記画像参照)を作ったりするので、それをネガと一緒にファイリングしたりもします。(こちらは一度に全部のネガを焼き付けるので、露出ミスをしているコマがあるとそのコマの写りが悪くなり(アンダーやオーバーなど)「露出を一定に撮る」大切さを、しみじみと実感します)
さて、インデックスはデータCDと一緒に保管してしまっている場合、ネガを光源(部屋のライトや窓から差し込む光)に透かして「ああ、これは確か○○で撮った写真だったっけ…かな?多分……」などと確認をしなくてはなりません。とても不便です。でもそれしか方法がないし…と、諦めていたところ便利なアプリを発見しました。
NEGAVIEW PRO、こちらはネガを反転させてポジの状態で表示させるビューワーアプリです。アプリは有料(370円 ※値段は変動の可能性があります)ですが、1回買い切りになっています。このアプリをiPhoneユーザーならApp Store、AndroidユーザーならGoogle Playからダウンロードし、カメラ&写真フォルダへのアクセスを許可をします。やらなきゃいけない設定はその2つだけ。
そしてライトボックス(なければタブレットなどをライトボックス化して利用)の上に置いたネガにアプリを起動させてかざすと、なんとそれだけで綺麗に反転した状態(ポジ)で映し出されます。
簡単な操作で、さくっとポジ画像が表示されることに感動します。
基本的には何もいじらないで大丈夫ですが、スライダーを動かすことで明るさや色味を調整することができます。
右上の「Mono/Color」でネガのタイプを選ぶ(デフォルトはColorネガです)
ボタンは左から「露光」「コントラスト」「R(レッド)」「G(グリーン)」「B(ブルー)」「リセット」
色や明るさの微調整を行いたい場合、それぞれを選びスライダーで調整します。
「Hide(隠す)」でメニューボタンを隠せるので、カメラボタンをタップしキャプチャをスマホ画面サイズで撮ることができます。
流石にフィルムスキャナーの変わりにはなりませんが、SNSでアップしたり友人とシェアするという用途にであれば十分使えます。(このデータをプリントしてインデックスにするくらいは大丈夫かもしれませんね)
35mmのネガスキャナーは安いものから高いものまでありますが、120mmが簡単にスキャンできる(正確にはスキャンではありませんが…)というものはほとんどなく、ブローニー ユーザーとしては感動です。
今回はスリーブに入れたまま撮影をしましたが、上記のように袋の影やヨゴレが出たり色味が変わってしまうため、ネガはスリーブから出しての撮影をオススメします。(ネガの内容確認程度でしたらわざわざ出さなくても大丈夫です)
また、スリーブから出す際にはネガに指紋をつけないように端っこを持つか手袋をはめるなど、扱いにはくれぐれもご注意くださいね。
私もこのアプリを利用しながら、フィルムの整理をコツコツ進めていこうと思います。現在制作中の「インデックス&データシール」の使い勝手など、進捗がありましたらまたシェアさせていただきますね。