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オトナ写真部「カメル」

SPOT
2020.07.01

【秋田】Farmaland trip すぐ近くの田舎旅|大館市

カメラガールズがこれからの未来にオススメしていきたい「Farmland trip(ファームランド トリップ)」。Farmlandとは農地を意味する言葉で、”農地のある田舎への旅” をイメージしてこの言葉をつくりました。
住まいからほど近くにある農山漁村エリアへの自由な旅、「Farmland trip」をあなたもはじめてみませんか? 農山漁村エリアは繁華街のように人が密集せず、のどかな自然を感じられるエリアです。自然豊かな風景を目で見て楽しむことはもちろん、カメラをもって撮るのもきっと楽しいはず。

今回は、秋田県大館市へのFarmland tripをご紹介します。

大館市は、青森県との県境に位置する秋田北部にあります。秋田杉を使った伝統工芸品『曲げわっぱ』や、秋田の代表的な郷土料理『きりたんぽ』、秋田犬などが有名です。また、稲作を始めとする農業が盛んで、のどかな田園風景に出会える場所です。

そんな大館市で、昨年12月、農家さんのお宅に宿泊をして、農業体験や郷土料理作りなどの体験ができるファームスティに参加しました。

今回は、旅のお供にぴったりな軽くて小さい富士フィルムのミラーレス『X-T30』を相棒に一人旅。ペーパードライバーの一人旅なので、移動に制限があるのが不安でしたが、大館駅から農家民宿への送迎があり、温泉やオススメの観光地へも車で送っていただき、至れり尽くせりの旅でした。

農家民宿『酒こし舞』へ

こちらは、お世話になった農家民宿『酒こし舞』。『酒こし舞』とは大館市の粕田地域に伝わる伝統舞踊で、どぶろく(お酒)作りの過程を振り付けにしたユニークな踊りです。農家民宿を営むご夫妻は『酒こし舞』の踊り手さんで、滞在中に踊りや縦笛などを披露してくれました。

敷地内の立派な蔵には干し柿が吊るされており、甘くて美味しい柿をいただきました。

庭には柿がたくさん実った木と、柿を食べにきた小鳥もいました。

真冬の農業体験!

私が訪れた季節は冬。農業体験といえば田植えや稲刈りがメインですが、冬の季節にも農家の仕事はあります。翌年に植える種に使うお米『種もみ』の保存作業です。農家民宿のお父さんに乾燥した稲を束ねる作業を教えていただき、私もチャレンジ。慣れた手つきのお父さんを見ると簡単そうですが、コツを習得するまで時間がかかり、なかなか大変な作業です。
束ねた稲は蔵で保存します。

続いて、『足踏み脱穀機』を使って稲と種もみを分離する作業です。現在は電動の脱穀機が主流で、現役の足踏み脱穀機を使っている農家さんはほとんどいないため、貴重な体験です!

きりたんぽづくりに挑戦!

夕飯は、秋田名物のきりたんぽ! 秋田の美味しいお米を、すりこぎで潰して、握って、形を作ります。いろりの炭火でじっくり焼いてから、お鍋の中へ・・・

きりたんぽ鍋の出来上がり♡ 比内地鶏のスープの旨味と、せりのシャキシャキ感が美味しく、自分で作ったきりたんぽ鍋は格別でした!

絶景を求めて、早朝お写んぽ

翌朝、まだ空に月が残る日の出前、カメラを持って散歩に出かけました。民宿から少し離れると、あたり一面に田んぼが広がります。しばらく歩くと、東の空がだんだん明るくなってきました。

山の影から太陽が顔を出すと、体がポカポカと暖かくなって、太陽のエネルギーを感じました。明け方や夕方の日の出、日の入り前後の時間帯は、マジックアワーとも呼ばれ、空の色が刻一刻と変化するため、同じ場所でも二度と無い瞬間の写真を撮ることができるので、風景写真を撮る際には特にオススメです!

秋田杉の間から差し込む光が神秘的で、しばらく撮影に没頭しました。忙しい日常の中で、見落としがちですが、日の出って美しいな〜毎日こんな瞬間があるんだな〜。と、心も温かくなった瞬間でした。

地元民イチオシ! 松峰神社へ

朝食を食べた後、農家民宿のお父さんオススメの、とっておきの場所『松峰神社』を案内していただきました。『松峰神社』は、大山(おおやま)の山頂付近にある、弘法大師によって開基された大館市で最も古い修験道の神社で、パワースポットでもあるそうです。

神社のお社まで、写真のような秋田杉の巨木に囲まれた道なき道を歩きます。参道は、積もり重なった杉の葉がクッションのようにふかふか。真っ直ぐに伸びた杉は圧倒的な存在感を放ち、日差しが注ぐと木漏れ日が幻想的で、神聖な空気が流れていました。

『松峰神社』は、もともと有名ではなく、地元の人が参拝に訪れる神社なのですが、この風景がインスタ映えするとのことで、近年では外国人に人気で、動画撮影や、ドローンを使った撮影を楽しむ人もいるのだとか。奥に見える160段の階段を登るとお社があります、御朱印やお守りはありませんが、きちんと参拝をして帰りました。

昭和初期の木造建築『桜櫓館』

大館市の、もう一つのオススメスポットは『桜櫓(おうろ)館』です。『桜櫓館』は市制施行前に最後の町長を務めた桜場文蔵の旧邸で、市内では数少ない昭和初期の本格木造建築。個人のお宅なのに、あたりを見渡せる展望台がある珍しいデザインで、見所もたくさん。

特にカメラ女子にオススメなのは、光が差し込むお洒落な障子扉。ここで浴衣姿のポートレートを撮れたら楽しいだろうな〜と想像が膨らみます♡

おまけ

旅の最後に、大館駅近くのカフェで曲げわっぱティラミスをいただきました♡

大館市でのファームスティは、農業体験だけでなく、郷土料理づくりや、とっておきのスポットを案内していただいたり、秋田犬の看板犬のいる温泉に連れて行っていただいたり、農家さんのおもてなしが詰まった、盛りだくさんの体験でした。何より、農家さんの明るく気さくな人柄が素敵で、短時間の滞在でも故郷に帰ったような気持ちになりました。今回は一人旅で伺いましたが、女子旅やお子さんを連れての家族旅行にもぴったりです! ちなみに、ファームスティでは作業をすることが多いので、コンパクトなミラーレスや防水防塵のカメラがオススメですよ!

編集 / カメラガールズEditors かくた (Instagram

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