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「懐かしい」も「新しい」も楽しめる、いま推したい岡山のスポット14選!

岡山県津山市は岡山市から車で北に1時間半ほどの場所にあります。周りを山に囲まれた盆地の真ん中に「津山城」があり、城を囲む城下町をもとに発展してきました。自然あふれた里山の風景だけでなく、城下町の古い町並みもあちこちに残っていて、古い建物をオシャレに使ったお店もあったり…いろいろな楽しみ方のできる街、そんな津山市で見つけた「カメラを持って出かけたい! 」スポットをご紹介します!

いろいろな年齢の人が集まる、やさしい場所

津山市中心地から車で20分ほどの場所にある『たかたようちえん』は、元幼稚園の園舎をリノベーションした複合施設です。子どもたちの笑顔があふれていた幼稚園の雰囲気を残しながら、いろいろな人が集う場所を目指して作られたそうです。ここには『パンの店 IKEPAN』『NiBBLES COFFEE! 』『たかた展示室』といったお店があり、ここだけでもしっかり楽しめます。

『パンの店 IKEPAN』には、季節の野菜や果物を使ったサンドや総菜パン、スイーツ系など20種類以上のパンがズラリと並びます。どれにしようか迷う時間も幸せですね。ここで明日の朝食のパンを買ったら、早起きするのが楽しくなりそう。

幼稚園時代の「ゆうぎしつ」を利用したフリースペースで、あんバターとドリップコーヒー、『NiBBLES COFFEE! 』で買ったジュースをいただきます。

器、植物、暮らしのものなどを展示販売している『たかた展示室』で地元作家の手工芸品や雑貨をチェック。作家さんの作品は「ここでしか買えない思い出」として、買って帰りたいですよね。

● information
たかたようちえん
『パンの店 IKEPAN』『NiBBLES COFFEE! 』『たかた展示室』
岡山県津山市下横野1172-5
https://www.instagram.com/takata_yo_chien/
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地元の食材を美味しくいただける人気カフェで、彩り豊かな豆鉢ランチを撮影!

津山市の中心部にある商店街を歩いていると、ひつじの絵が描かれたのれんを発見しました。ここは2019年にオープンしたカフェ『ひつじの学校』で、旬の地元食材を生かした野菜たっぷりのランチセットが大人気だそう。ランチセットは1日限定25食なので、食べたい方は早めにお店に行くのが吉。

お目当ての「豆鉢とおにぎりのランチ」は、せいろに入ったおにぎりに、6種類の小鉢のセットでボリュームたっぷり。手間暇かけた優しい味はもちろん、料理を引き立てる器も素敵で、目でも楽しいランチです。

自家製シロップをソーダで割ったパイナップルジンジャージュース。窓際の光で撮ると、こんなに涼しげな写真になりました。逆光は透明感をさらにアップさせますよね。

● information
ひつじの学校
岡山県津山市京町44-5
https://www.instagram.com/hitsujinogakko/?hl=ja
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津山の伝統織物「作州絣」を体験

商店街から歩いて12分ほどの、お寺が多く集まる城西地区にある『作州絣工芸館』。ここは津山に伝わる伝統工芸品『作州絣(さくしゅうかすり)』の手織り体験ができる施設です。入口の暖簾も作州絣で作られており、城下町らしい町家造りが目をひきます。

今回はミニ手織り機を使ったコースター作りを体験しました。大人3,800円、体験時間は60分ほどで、5日前までの予約が必要です。体験コースは太めの綿糸を使い、縦糸と横糸を組み合わせる「製織(せいしょく)」の工程を行います。藍と白に染め分けた糸を交互に織りこみながら柄を合わせ、横糸をトントンと寄せる動作は、まるで昔話のシーンのよう。柄も上手に織れ、世界にひとつの絣コースターが完成しました。

コースターなどのミニ織機の体験の他にも、綿繰(わたくり)という、綿から種を取り除く作業から、綿から糸を作り出す糸紡ぎ体験、機織りなどの一連の体験もすることができます。さきほどのコースター作りとは糸の細さが違い、美しい絣の模様を作り出すには、時間がとってもかかることを実感しました。

こちらでは作州絣の小物も販売されているので、お土産にもおすすめです。

● information
作州絣工芸館
岡山県津山市西今町77
http://plus.harenet.ne.jp/~kasuri/index.html
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日常とアートが溶け込む空間、城下町の古民家ギャラリー

古民家ギャラリー『Nishilma25(ニシイマヴァンサンク)』、ここは江戸時代の貴重な建物をリノベーションし、ギャラリーやカフェ、民泊施設としてよみがえらせた今大注目のスポットです。運営するのは自身もアーティストである桜井由子さん。カフェでいただける焼き菓子は、海外生活が長い桜井さんが作っていて、津山に居ながら海外の味を楽しむことができます。

「各々が内に秘めている芸術性が自然に表にあらわれる、感じる、そんな自由空間」を目指し、建物全体を展示室にしているそうです。どこまでが日常で、どこからが作品なのかわからなくなるような、肩肘はらないアート体験ができます。

2階は民泊エリアですが、こちらにも作品が飾られていました。障子越しに柔らかな光が差し込み、光と陰の美しさが宿る印象的な写真になりました。

● information
Nishilma25
岡山県津山市西今町25
https://www.nishiima25.com/
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お城を独り占めできるホテルでスペシャルな夜を

目の前が津山城という絶好のロケーションの『ザ・シロヤマテラス津山別邸』、館内は和モダンにまとめられたハイセンスなインテリアが魅力のホテルです。なんとテラスに露天風呂が設けられているお部屋も! お湯は美肌の湯として長年親しまれていた津山の名湯「百々温泉」で、大浴場からは鶴山公園の津山城跡が見ることができます。また愛犬と泊まれるホテルとして、ドッグランも併設されています。

このホテルの一番の絶景を望める場所は、最上階にあるラウンジです。遮るものが何もなく、目の前に見る津山城のロケーションは最高で、この特等席での記念写真はイチオシです! お城がこんもりとした森に浮かぶ姿はジブリの映画のよう。津山城には約1000本もの桜の木が植えられていて、春にはお城が建つ山が一面のピンク色に染まるのだそう。

夕食は地元岡山の食材をふんだんに使ったコース料理を堪能しました。ご当地牛「奈義ビーフ」のステーキをはじめどの料理も美味しく、器や盛り付けも美しいので、食べたり撮ったり大忙しです。

● information
ザ・シロヤマテラス津山別邸
岡山県津山市山下30-1
https://www.tsuyama-bettei.com/
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貴重な洋学資料と、オランダの装飾が美しい館

「城東町並み保存地区」にある『津山洋学資料館』、ここは江戸から明治にかけて優れた洋学者を輩出してきた歴史が色濃く残る地・津山ならではの「洋学」に関する資料館です。「洋学」とは、江戸後期から明治にかけて日本の学者が学んだ西洋学問のこと。「蘭学」と言った方がわかりやすいかも知れませんね。歴史的価値の高い展示物もさることながら、フォトジェニックな建築も見どころのひとつなんです。

五角形の部屋が連なるユニークな展示室には、『解体新書』をはじめ医学、科学、植物学などの貴重な資料や、地元ゆかりの洋学者の記録が分かりやすく展示されています。なぜ五角形なのかというと、「津山洋学五峰」と呼ばれる5人(宇田川玄随・宇田川玄真・宇田川榕菴・箕作阮甫・箕作秋坪)をモチーフとしているからなんだそうです。

この美しい模様はオランダの伝統絵付け「ヒンデローペン」。花、鳥、アカンサス(ハアザミ)などの自然のモチーフが美しくペイントされています。

こちらはオランダのタイルのドアの引手。津山洋学資料館は、さまざまなオランダの意匠がほどこされています。

ウィリアム・モリスの美しい壁紙を施した図書室、椅子の座面まで「五角形」をしていました!

イタリア製のイスが並んだ『GENPOホール』はアジサイと雨をイメージしたものだそう。展示室以外にも中庭を臨むギャラリーなど、場所ごとに美しいデザインが展開されているので、撮り飽きることがありません。入館料は一般300円、写真撮影ができない場所もあるので、事前に確認してくださいね。

● information
津山洋学資料館
岡山県津山市西新町5
http://www.tsuyama-yougaku.jp/
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美しい日本家屋で、在りし日の姿に思いを馳せる

「城東町並み保存地区」にある『城東むかし町家』は、江戸時代後期頃に建てられた母屋を中心に、明治、大正、昭和にかけて造られた土蔵や洋館などの建物を無料で見学することができます。

大座敷の縁側に座ると、中庭から届く光と風が心地よく感じられ、ひと昔前の日本にタイムスリップしたような懐かしい気分に。茶室や主屋に面して池泉・庭園を眺めながら、当時の商家の豪華な暮らしぶりに思いを馳せます。広い敷地内は蔵の中など一部を除いて撮影ができるので、古き良き伝統建築を写真に収めました

● information
城東むかし町家(旧梶村家住宅)
岡山県津山市東新町40
http://www.tsuyamakan.jp/tour/detail/?pk=96
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いま流行りの「昭和」が満載のレトロカフェでスパイスカレーを

ランチは津山城の西側にある『喫茶曲がり』で。どこか懐かしい外観に惹かれて中に入ってみたら、中もレトロで楽しい空間になっていました。

今回は週1回のペースでこちらに出店をしている『喫茶Chimney(チムニー)』の、20種類以上のスパイスを使ったチキン&野菜のカレーをいただきました。

店内はたくさんの昭和レトロ雑貨や古本、アート作品があり、多彩なカルチャーを詰め込んだ、懐かしくてワクワクする空間が広がっていました。

● information
喫茶曲がり
岡山県津山市山下46-19
https://kissa-magari.business.site/
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喫茶Chimney
※移動&間借り営業のため、事前に出店場所をご確認ください
https://www.instagram.com/kissa.chimney/

緑が美しい高台のカフェで、天然氷のスイーツを存分に撮影!

津山市街地から車で10分ほど北へ進むと、広大な丘陵公園の「グリーンヒルズ津山」があります。津山の街を望むことができるこの小高い丘に建つのが、結婚式場としても人気のカフェレストラン『THE HILLS HOUSE TSUYAMA』です。

カフェで大人気の季節の果物を使ったスイーツは、期間限定で、貴重な日光松月氷室の天然氷を使ったかき氷を提供しています。今回は果物王国・岡山ならではの、桃を使った「桃氷」と、宇治抹茶の「プレミアム和氷」をセレクト! 淡雪のような口どけと素材の甘み、夏らしさ満点のビジュアルに幸福感いっぱい。涼しい室内でいただけるので、思う存分「かき氷のベストショット」を探求できました。

● information
THE HILLS HOUSE TSUYAMA
岡山県津山市大田831 グリーンヒルズ内
http://the-hills-house.com/
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憧れのグランピングで、フォトジェニックな夜を楽しもう

いま流行りのグランピング、ここ津山でも楽しめるんです。市街地から車で北へ50分ほどにある「阿波地域」にある『ザランタンあば村(むら)』は2021年7月にオープンしたばかり。阿波地域の豊かな自然を気軽に、そしてゴージャスに楽しめる話題のアウトドアリゾートで、すぐ近くには温泉地もあります。

テント内はベッドや家具、冷蔵庫などが用意され、ホテルのように快適なので「ちょっとキャンプはハードルが高いな…」という人にも体験して欲しい! アウトドア色はあまりなく、ナチュラルトーンのインテリアになっています。

夕食メニューはBBQ、パエリア、アヒージョにサラダ。宿泊棟ごとにプライベートテラスがあり、アメリカ製のガスコンロで簡単に調理ができます。木箱入りのスパイスセットなど、自分たちでは用意できないような本格的な道具が用意されていて、オシャレな写真がたくさん撮れました。

キャンプ場は夜も楽しい! 各テントサイトにはライトが吊るされており、暖かい光に照らされているテントがとても綺麗でした。焚き火でマシュマロを焼いたりして夜時間を楽しみ、寝る頃には空には星が…! 街からすぐ近くなのに、こんな大自然を気軽に味わえるのも嬉しいですよね。

朝食は地元で手作りされた漬物や総菜、豆腐などが並ぶ和定食がいただけます。グランピングは1人1泊2食付きで11,000円からという、お値打ち価格。ザランタンあば村は公式LINEかHPから予約ができます。

● information
ザランタンあば村(The Lantown)
岡山県津山市阿波3108−4
https://reserva.be/glampicks_g21263
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気軽に山の絶景を楽しめる、フォトトレッキング

もっと津山の自然を満喫したい人には、阿波森林公園の人気アクティビティ「トレッキングツアー」をオススメ。ツアーガイドさんと一緒に、落合渓谷沿いを進む約1時間強のコースを歩きます。

渓流に沿って森の中を歩いていると、遠くから鳥の声が聞こえてきます。聞いたことのない何かの鳴き声が…と思ったら、鹿の鳴き声も聞こえました! 歩きやすい遊歩道を歩くトレッキングなのに、こんな大自然の中に入り込めるなんて、津山ってすごいです。暑い日でも樹々が強い日差しをさえぎり、渓流を渡る涼しい空気の中で歩けるので快適です。

トレッキングの目的地、『布滝(のんたき)』は、滝のすぐそばまで近づくことができるので、迫力のある写真が撮れます。会話をしながら歩けるくらいの気軽なコースなので、美しい自然の写真を撮りながらトレッキングを楽しむことができます。

● information
阿波布滝トレッキング
岡山県津山市阿波3108−4(阿波森林公園)
https://www.city.tsuyama.lg.jp/life/index2.php?id=4083
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「美味しいもの」を丁寧に届けるお食事処

阿波森林公園から車で5分ほどの食事処『囲炉裏焼き あなみ』は、2021年のミシュランガイドに掲載されたお店。ここの名物は、昔ながらの製法「石臼挽・生搾り・地釜炊き」で作られた豆腐や、三年熟成をさせた味噌を使った「囲炉裏焼きのコース料理」。囲炉裏は昔ながらの切囲炉裏や、掘りごたつのように足をおろせるものなど、いろいろなタイプがあるのも嬉しいですよね。

囲炉裏でアツアツに焼き上げた旬の川魚のアマゴは、脂が乗っていて身がホクホクとして臭みがなく、とっても美味しいです。五平餅やアマゴのお刺身、とろろ汁など、テーブルいっぱいに並んだ料理をあっという間に完食しました。

お店の外には話題のフォトスポットが。キラキラした水とラムネ瓶が清涼感たっぷり!

● information
囲炉裏焼き あなみ
岡山県津山市阿波1170
https://anami-aba.com/
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映画の世界にトリップできる、懐かしい木造駅

開業当時の駅舎が今もそのまま使われている木造駅の『美作河井(みまさかかわい)駅』、ここは鉄道ファンが多く訪れる「岡山県最北端」の駅です。読み方は「かわい」ですが、木造駅舎の看板には昔のローマ字表記で「Kawaii」と書かれているのが何ともキュート。

ここには他にも「ラッセル車」の向きを変えるために使用されていた人力駆動方式の転車台があり、経済産業省の近代化産業遺産にも指定されています。
※線路上の写真はJR西日本の許可を得て撮影

映画『男はつらいよ』のシリーズ最終作のロケ地にもなった『美作滝尾(みまさかたきお)駅』は、2008年11月に有形文化財に登録された、1928年(昭和3年)に建てられた木造の駅舎です。この懐かしい駅舎は地元の方が清掃や花壇の手入れなどの管理をしているそうです。地元の方はもちろん、寅さんファンからも、鉄道ファンからも愛されている駅なんですね。

目の前に広がる田んぼと木造駅舎の組合せが、懐かしさを感じさせます。広角レンズでダイナミックな景色を収めたい場所です。

● information
JR美作河井駅
津山市加茂町山下51-2
https://www.jr-odekake.net/eki/timetable?id=0641411
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JR美作滝尾駅
岡山県津山市堀坂
https://www.jr-odekake.net/eki/timetable?id=0641414
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まるで童話の世界のような、緑の中のカフェ

『Tree Trunk』は山野草が広がる庭の中にあり、入り口までのアプローチは、森の中を散歩している気分になります。手入れされすぎていない、イングリッシュガーデンが、ありのままの自然の美しさを教えてくれます。

そんな庭にはとても可愛らしい看板猫がくつろいでいました。窓から美しい庭を眺めることができる店内には、猫好きのマスターが集めた猫に関する本や雑貨がいろんなところに。

「コーヒー」に「珈琲」という漢字を当てた発祥地の津山で、自家焙煎珈琲をいただきます。綺麗な斜光で撮ると、映画のワンシーンのようなドラマチックな雰囲気になりますね。

● information
Tree Trunk(ツリートランク)
岡山県津山市堀坂1330-48
https://treetrunk.exblog.jp/
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津山市はカメラを持って出かけたいスポットが、ぎゅっとコンパクトにまとまった街、大自然を感じる場所へも便利に出かけることができます。古い建物を上手に生かし、新しいものを作り出しているオシャレなお店もたくさんありました。今回ご紹介したスポットから「大自然を楽しめる」場所を中心にまわったり、「アートを感じられる」場所をまわったり、その両方を組み合わせたり。ぜひ自分好みのプランを組み立てて、津山市を巡ってみてください。

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