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124年前の銭湯が、コーヒースタンドに!? 岡山県・津山カメラ旅

124年前の銭湯がコーヒースタンドになっている…!? そんな噂を聞きつけて訪れたのが、岡山県津山市。津山市は岡山市内から車で1時間半ほど北上したところにあり、ほかにも、昔の面影を色濃く残す城下町や、お花の名所など、様々なフォトスポットが満載のエリア。
今回の旅では、そんな津山市の一度は訪れたかったスポットをカメラ片手に巡ってきました。それでは旅のレポートをご紹介します!

124年前の銭湯をリノベしたコーヒースタンドへ!

こちらは明治30年に開業した町のお風呂屋さんだった場所で、『コーヒースタンド福寿湯』というお店です。明治30年というと、今からなんと124年前…!!  閉店から60年間空き家になっていたこの場所を、6年前にコーヒースタンドとして再び息を吹き込んだのは、地元を愛し、地元のお年寄りからこの地の話しを聞いて育ったマスター・廣戸達哉さん。

自家焙煎の深煎りコーヒーを中心に、一杯ずつ丁寧にドリップした香りのよい淹れたてのコーヒーを提供しています。
かつての銭湯さながらに、近所のお年寄りがふらっと訪れて、マスターと何気ない会話を楽しむ様子にも癒やされます。60年間埋まっていたお風呂を、1年半ほど前に掘り起こしたんだそうです。
当時使われていた看板や小物も、レトロかわいくて写真映えします!ラテアートも温泉マークでかわいい。

コーヒースタンド福寿湯
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『津山城(鶴山公園)』の雲海のような桜に感動!

『津山城(鶴山公園)』は「日本さくら名所100選」にも選ばれた西日本屈指のお花見スポットです。
本丸からは、約1000本ものソメイヨシノを見下ろすことができ、そのすべてが咲き誇る風景は、まるで雲海のよう…圧巻です! 桜の淡いピンクと黄色の菜の花のコントラストを1枚に収められるスポットを発見しました!津山城は、織田信長の側近だった森蘭丸の弟・森忠政が鶴山(つるやま)に築いた平山城なんだそう。復元された備中櫓のほか、立派な石垣も見どころです。この日は津山さくらまつりが開催中で、夜はライトアップされた桜も見ることができました。昼間に見るのとはまた違う幻想的な夜桜は、息をのむ美しさです。立派な石垣と儚い桜のコラボレーションは、何とも言えない風情を感じさせる日本の春の光景ですね。今年の桜の見ごろは終わってしまいましたが、来年の春は津山城の桜を楽しんでみてはいかがでしょう。

津山城(鶴山公園)
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お花見のあとは城下町を散策

城下町津山の東側に位置する、通称「城東地区」は、全長1.2kmにもわたって、茶屋や豆腐屋、塩屋など商人の家や大工、左官など職人の家などがあり、当時の建造物が現存している、昔ながらの魅力がたくさん詰まった場所です。平成25年には、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

『ポート アート&デザイン津山』で大正期の趣とアートに触れる

城東地区を東方面へ進んでいくと見えてくるのは、1920年に建てられた築100年の銀行(市指定重要文化財)をアートギャラリーとして生まれ変わらせた施設『PORT ART&DESIGN TSUYAMA  ポート アート&デザイン津山』です。赤レンガタイルが敷かれた中庭を中心に、木造の本館、石造りの金庫棟、赤レンガ倉庫が立ち並んだ風情ある空間。木造の本館内部は、柾目板を張った折上格天井、屋久杉や尾州檜を上部壁面の装飾に使った贅沢な造りになっています。レンガの壁面やアーチ型の窓など、趣のある空間に作品が映えますね!
こちらでは、アートや手仕事など多彩なジャンルの展示会や各種イベント、ワークショップなどを行っているそうです。重厚な金庫の扉や倉庫の格子扉など、かつての銀行の造りがあちこちに残されていますそのどれもがアーティスティックに生まれ変わっていて、見ているだけで楽しい!

PORT ART&DESIGN TSUYAMA  ポート アート&デザイン津山
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インパクト抜群! 名物スイーツを求め『和蘭堂』へ!

ここでちょっとひと息。城東地区の中心に位置する『和蘭堂(おらんだどう)』に立ち寄りました。
カフェスペースでは自家焙煎珈琲やオランダの伝統的なお菓子のオランダワッフルが味わえます。津山のお菓子や小物の販売もしていますよ。さて、今回のお目当ては、名物スイーツ「榕菴(ようあん)珈琲ソフト」日本で初めてコーヒーを漢字で「珈琲」と記したのは実は、かつての津山藩医であり洋学者でもあった宇田川榕菴(うだがわようあん)。
そんな榕菴さんにちなんで作られた「榕菴珈琲」のエスプレッソをミックスしたソフトクリームに、なんと金箔をまとった「金箔ソフト」です。ゴールドに輝く贅沢なひと品! 眩しすぎて、食べる手も震えます(笑)
お値段は、金箔(きんぱく)にちなんで890円!
※「金箔ソフト」は時期によってはバニラになることも。通常の「榕菴珈琲ソフト」は350円

和蘭堂
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『早瀬豆富店』で、豆富づくしのランチを堪能

続きまして、おまちかねのランチタイム! 城東地区の一画にある創業70年の老舗とうふ茶屋『早瀬豆富店』へ!
美作産大豆や瀬戸内海産のにがり、自然豊かな津山市福井の水に、作り手の想いをのせているこだわりの豆富料理をいただきました。平日限定の「ありがとうふ御膳」は、豆腐を使った揚げ物をメインに、豆乳、湯葉、和え物、スイーツにいたるまで、全12品の豆富づくし! 豆富の食べ方も塩や醤油とさまざまで、新たな「とうふ」の魅力に出合いました。
中庭を眺めながらのんびりと食事が楽しめる座敷は、12組限定です。おでかけの際にはぜひ予約して訪れてみてください。ちなみに日曜限定メニューで「豆乳うどん」が味わえます。

津山城東とうふ茶屋 早瀬豆富店
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情緒溢れる純和風旅館『あけぼの旅館』にお泊り

今夜のお宿は、江戸時代からの佇まいが残る、津山市最古の旅館『あけぼの旅館』。
歴史を感じる景観は、国の登録有形文化財に指定されているのだそうです。「明治時代の陸軍大将 乃木希典」が宿泊した部屋も残されています。こちらでは、四代目当主が腕を振るう四季の恵みを生かした彩り豊かな会席料理や、寒い時期には鴨鍋やきじ鍋などの鍋料理が味わえます。今回いただいたのは、肉文化の町・津山ならではの郷土料理「そずり鍋」です。
そずり肉とは骨のまわりの肉のことで、骨から削ぎ落して使うのですが、津山方言で「削ぎ落す」ことを「そずる」と言うことからこの名がついたそうです。 醤油ベースの特製出汁と濃厚ながら上品な肉のうまみが口いっぱいに広がります。さらに野菜やキノコなどの山の幸も加わえてサッと火を通せば、味はもちろん、素材の香りと食感も楽しめます。

館内には四季折々の草木が丹念に手入れされた中庭があり、静かに眺めているだけで、そのやさしい草花の香りや美しい姿に気持ちがやわらぎます。歴史ある建物でありながら、隅々まで手入れが行き届いた清潔感のある快適な館内。
非日常空間でのんびりと過ごすひととき…ふっとひとり、もの思いにふけりたくなります(笑)

あけぼの旅館
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『三浦駅』で桜のトンネルを走り抜ける列車を撮影

2日目は、JR西日本因美線にある無人駅のひとつ、『三浦駅』へ。春には線路沿いに植えられた桜が見事に咲き誇り、まるでトンネルのように駅全体を覆うことから、「桜のトンネル」と呼ばれる絶好の撮影スポットです。新緑の今は美しい緑のトンネルに変わっています。列車が来るのを今か今かと待ち構え…まるでドラマのワンシーンみたいな貴重な1枚が撮れました。

三浦駅
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昭和初期にタイムスリップ⁉

昭和6年の開業当時の姿をほぼそのままとどめる木造平屋建ての駅舎を持つ『知和(ちわ)駅』。
出札口や小荷物預かり窓口、待合室のストーブ用天井窓などもそのまま残っている駅舎に一歩足を踏み入れると、まるで昭和初期にタイムスリップしたかのような感覚におちいります。
散った桜の花びらが辺り一面を趣のある淡いピンク色に染めていました。こちらの駅は無人で古い建物なのに、きれいに管理されていて落書きやいたずらの跡がみられないんです。今も昔と変わらず、地域の人たちに愛され続けているのでしょうね。知和駅は秘境の駅ランキングにも入っているそうですよ。
この日みた見た「花散らし」もきれいでしたが、また来年は晴れた日の満開の桜も見に訪れたいですね。

知和駅
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レトロ感漂うカフェでランチタイム

美しい風景を撮影したあとは、城西·田町エリアにあるカフェ『田町文化STORE』でお昼ご飯をいただきました。
店内はアンティークな家具や音楽、本に囲まれていて、ゆったりとした時間が流れるレトロ&アーティスティックな空間です。少し奥まった場所にあるソファ席や日当りのよいテーブル席、ひとりでもゆっくり過ごせそうなカウンター席と、席を選ぶのも楽しい!
お気に入りの席、お茶を飲みながらゆっくり店内の好きな本を読んで長居したくなる空間でした。今回ランチに選んだのは「豆乳塩こうじスープセット」。豆乳をベースに塩こうじで優しい味わいに仕上げたスープに根菜や鶏肉がゴロゴロ入った味わい深いひと品です。野菜たっぷりのヘルシーなランチに、心もお腹も満たされました。
次回訪れた時には、スイーツまで味わってみたいと思います!

田町文化STORE
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僧侶の案内で、城下町城西地区のお寺めぐり

津山城下町の西外縁部にあたる城西地区には17ヶ寺が残っていて、寺町には今も江戸時代と変わらない風景が残されているんです。そこで、津山市城西地区にある6つの宗派のお寺の若手僧侶が、宗派をこえて、お寺の事をもっと知ってもらうために「城西若僧会」を結成。幅広い層の人たちに仏教に親しんでもらおうと行っているのが「おかげめぐり」です!寺社をめぐる「まち歩き」にプラスできる、「おかげめぐり」のコースは「抹茶コース」、「写経コース」、「坐禅·瞑想コース」の3つから選べます。
「まち歩き」では、「若僧会」のメンバーである8人の僧侶が城西地区の町並みや14の各寺院の歴史や魅力を楽しくわかりやすく説明しながら案内してくれますよ!コースで訪れた『曹洞宗 大道山 長安禅寺』では、由緒ある本堂坐禅·瞑想体験ができるんです。坐禅の組み方から呼吸の整え方まで丁寧に教えていただきました。
慌ただしい日常から離れ、心静かに過ごす貴重なひとときでした。津山藩主森家の菩提寺『臨済宗妙心寺派 東海山 本源寺』では、普段は立ち入ることのできない本堂で抹茶を楽しむことができます。
身も心も清らかに、ほっとひと息つける「抹茶体験コース」もいいですよ。案内を担当する方によって「まち歩き」のコースで訪れる場所が違うそうなので、訪れるたびに新しい話が聞けたり、行ったことのない場所を見ることができたりするかもしれませんよ。「おかげめぐり」は7月まで開催しています。ぜひ参加してみてくださいね。

おかげめぐり(城西まちづくり協議会・城西若僧会)
お問い合わせ
TEL 0868-22-8688(城西浪漫館)

格式高く異国情緒あふれる空間で、貴重なコーヒー体験

津山市で最も古い病院建築(大正6年建築・中島病院旧本館)で、現在はカフェやギャラリーを併設しています。カフェでは、「榕菴(ようあん)珈琲」が楽しめます。
大正ロマン漂う建物は多くの人に親しまれ、「歴史や風格を感じる貴重な建物を残してほしい」と2010年に国の登録有形文化財に登録されました
正面に張り出したポーチやドーム屋根、古代紫の壁面が印象的です。
江戸時代のコーヒーのブレンドを再現した「榕菴珈琲」。淹れ方も当時を再現し、榕菴が残したスケッチを元に復元した「珈琲カン」で淹れてくれます。ドリップで淹れたコーヒーと「珈琲カン」で淹れたコーヒーを飲み比べてみました。
同じ挽きたてのコーヒー豆を使用していますが、ペーパーフィルターとは違い、「珈琲カン」はコーヒーに直接湯を注いで抽出するの で、油分や香りを損なうことなくダイレクトに豆のおいしさが味わえます。まろやかで深みのある一杯に感動!漆喰の天井や壁、木製の階段の手すりなどの細かい彫刻が、美しい空間に映えます。
すべて当時の職人による手作業だというから驚きです!
部屋ごとに異なる材質の大理石を使った暖炉も素敵ですよ。

まちの駅 城西浪漫館
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岡山県の北部·津山市には、桜の名所『津山城(鶴山公園)』だけでなく、お城を中心として栄えた美しい町並みが今も当時と変わらぬ姿でたくさん残っています。風情ある景色や趣のある歴史的建築物を生かしたレトロなお店、そして旅の楽しみでもあるおいしい食べ物心おどる風景のある津山市は、何度訪れても新しい発見がある場所です。町歩きが楽しい季節になりました! ぜひカメラ片手にでかけて出かけてみてはいかがでしょうか?

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