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長野市・善光寺の、カメラ女子の「歩き方」

長野県長野市は東京駅から北陸新幹線で約1時間40分で到着する、とってもアクセスの良い街。
長野市内で一番有名な『善光寺』、この門前町を中心にたくさんの観光スポットが集まっています。初めての長野観光ならば絶対に外せないこのエリア、カメラ片手に散策を楽しむのにも絶好の場所なんですよ。

まずは長野駅から善光寺方面へ向かいましょう! 善光寺は長野駅から徒歩で約30分、路線バスで約10分ほどの距離にあります。
足に自身のある方は、行きは撮り歩きをしながら行くのも楽しいかもしれませんね。

薫蔵 COFFEE KAGURA

善光寺に続く参道沿い、善光寺大門バス停近くから少し裏手に入ると、築100年を越える小さな蔵がひっそりと佇んでいます。ここは2018年秋にオープンした『薫蔵 COFFEE KAGURA』。

外観は蔵をそのままに、内装はグレーとオークの濃い木の色をベースにした、大人っぽくシックな空間です。落ち着いた空間のためちょっと薄暗い感じなので、シャッタースピードを確保するためにISO感度は上げるか、カメラをしっかり固定してスローシャッターでブレないように注意しましょう。

ここではコーヒー豆を「爽・円・深」の3種類から選び、淹れ方もペーパードリップ、ネルドリップ、ステンレスドリップ、エアロプレスから選んで組み合わせます。同じ豆でも淹れ方によって味わいが変わり、コーヒーの奥深さを実感します。

店主の思いの基本にあるのは、「誰でも家で、おいしいコーヒーを楽しんで欲しい」ということ。お店でいろいろ味わって、自分好みの味を見つけてもらって家でも楽しんでもらえるよう、サイフォンなど専門的なものは使わず、家庭で気軽に使える道具で提供してくださっているそうです。
まるで茶室のような空間でいただく、丁寧に淹れていただいたコーヒー、とっても美味しかったです。

薫蔵(かぐら) COFFEE KAGURA
GoogleMap / Instagram

善光寺を参拝

「遠くとも一度は詣れ善光寺」
美味しいコーヒーをいただいたあとは、長野市のシンボルでもある『善光寺』へ向かいます。
善光寺は宗派の区別をせず、人々を救済するお寺として、平安時代より全国から参拝者が訪れている場所。しかも、「一生に1度お参りするだけで極楽往生が叶う」といわれているんです。

仁王門をくぐり、本堂に向かう途中にある山門。こちらは二階に登ることができ、善光寺参道や本堂を鳥瞰的に見ることができます。内部は撮影禁止ですが、外の風景はカメラで撮影することができます。二階に上がる階段は傾斜が急なので、カメラはしっかりとカバンに入れておく方がいいかもしれません。
そしてこの門の正面にある善光寺と書かれた額は通称「鳩字の額」と呼ばれていて、この文字の中には5羽の鳩と、牛が隠れています。ぜひ探してみてくださいね!

仲見世通りや山門を撮影しながら到着したのが、立派な佇まいの本堂。本堂の中は撮影禁止ですので、中に入ったらしっかりとその様を目に焼き付けて欲しいです! 極楽浄土を表すような豪華な装飾、来迎二十五菩薩の浮き彫り像のある内陣に目を奪われます。
極楽往生が叶うよう、しっかりお参りをさせていただきました。
そして参拝の際にいただける御朱印ですが、善光寺で通常いただけるものはなんと20種類ほどあり、5ヶ所で授かることができます。

数え年で七年に一度開かれる「御開帳」、この時に使われるのが『回向柱』です。回向柱は白い紐に結ばれ本堂内で五色の糸に変わり、最終的に前立本尊の右手中指から伸びる金糸と繋がります。繋がった回向柱に触れるとその善の綱を通して前立本尊に直接触れるのと同じ功徳が得られると言われていて、その回向柱は御開帳終了後に経蔵裏手へ移動され、人々の思いと共に長い年月を経て土に還っていくそうです。現在は10本の回向柱があり、一番古い柱は30cm程の大きさになっています。

善光寺
GoogleMap

売り切れ必至の『鯉焼き』

大正時代の建物と『藤田九衛門商店』という名前から、古くから長野にある和菓子屋さんかと思えば、実は2013年に開業したばかりのお店だそう。今やひっきりなしにお客さまが訪れ、あっという間に完売してしまう人気店に。

片手に収まる可愛らしいサイズの「鯉焼き」、鯉は昔から縁起物とされていて、長野では祝いの席で鯉を食べる風習があることからモチーフに選んだそうです。店主・藤田さんは長年日本料理に携わっていた経験を生かし、長野の名物の大粒の「高原花豆」を使った鯉焼きを作り上げました。
鯉焼きのルックスも可愛いですし、レトロなパッケージもたまりません。味もいろいろあって(パッションフルーツまで!)選ぶのも楽しいです。

店内では裏千家師範代の持ち主でもある、藤田さんの点ててくださった抹茶もいただけます。種類は約6種類あって、しかもそれぞれ「おうす」「おこい」でいただけちゃうんです! すごい!!

鯉焼き、全部の味を試してみたい…!と思ったら、午前中に訪れるのがオススメです。通常は朝6:30からオープン(冬季は7:00から)しているので、朝の善光寺参拝の後に訪れるのもいいですね。

藤田九衛門商店
GoogleMap / HP

善光寺七小路の石畳

善光寺の参道から一本東側に入った南北の小路『法然小路(善光寺七小路)』で石畳の風景をスナップ。法然小路は『善光寺七小路』のひとつだそうで、宿坊が両側に建ち並ぶ雰囲気のある、しっとりとした路地です。この辺りは宿泊者が多かったため、木造3階建ての建築が多いのが特徴だそうです。

この路地には「わらじ」の刻まれた石畳があるので、探してみてくださいね。

法然小路(善光寺七小路)
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お香の店 古薫で調合体験

『お香の店 古薫(こたき)』は長野で唯一の香司(香の調合師)が、すべて天然の原料を使い、伝統的製法でオリジナルの香を手作りしているお店。呉服店だった建物を、なるべく当時のまま壊さないように使われているためレトロな雰囲気の佇まいです。

もともとは東洋医学を学ぶために北京大学に留学したそうですが、そこで漢方の効能を学ぶうちに、お香を炊くことで穏やかに漢方を体に取り入れることに気づき、お香の世界へのめりこむようになり、お店を開くまでに!

そんな天然素材のお香を扱うお店で、塗香(ずこう)の調合体験をしました!
塗香とはとても細かい粉状の塗るお香のこと。手首の内側に刷り込んだり、髪の毛にふわっと付けたりして、自分だけが感じられる程度の優しい香り。ベースの香りを決め、それに合う「自分の好きな香り」を調合していきます。期待される効果などはありますが、そういったチョイスの仕方ではなく、自分が気持ちのよい香りで選ぶのが「一番自分に合う」とのこと。
ベースは同じものを選んだのに、全く違う香りに仕上がりました。自分だけの香りをまとえるなんて、とっても記念になるお土産ができました。
(今回の体験時間 約20分/1,000円(税込)※店舗HPや店頭POPをご確認ください)
※店内は撮影禁止です

お香の店 古薫(こたき)
GoogleMap / HP

HAKKO MONZEN

長野駅から徒歩15分くらいの場所にある『HAKKO MONZEN』こちらは2019年にオープンしたばかりの発酵食を扱うお店。
こちらも約100年ほど前に建てられた、元足袋のお店「金石総本店」をリノベーションしていて、店内には『発酵イズム』のネオンサインがあったりしてオシャレ!! 内装は古い店構えとまた違ってモダンな印象です。
門前町はまだまだこういう古い建物が残っていて、リノベーションをした楽しいお店が増えているそうです。

さてこちらでいただけるのは「HAKKO」の名の通り、信州の醤油や酒、ヨーグルトといった8つの発酵食品と、信州の食材を掛け合わせた和洋のメニュー。
ランチは信州米豚の酒粕漬けグリル、麹や味噌をブレンドしたスパイシーな発酵カレーなどの5種があります。ディナーはアラカルトのほか、10品以上の料理が個別盛りで供される和コースがおすすめです。
発酵食は食事だけではなく、デザートにも使われています! たとえばブラウニーには蕗味噌で苦味と香りを効かせ、アイスは醤油麹の黒蜜でみたらし風に仕上げるなど、ほかにはない味わいが体験できす。
ドリンクはこれぞ発酵食品! の日本酒や、麹で作ったスピリッツを使ったサワー、糀甘酒と自家製シロップのノンアルコールドリンクなどバリエーションも豊富です。
発酵の優しい味のお料理で、お腹いっぱいになりました。

HAKKO MONZEN
GoogleMap / Instagram

長野市の善光寺エリアは古い建物が残り、その雰囲気を残しながらもどんどん新しいお店ができていて、散策が楽しい街でした。しかも、中古カメラ屋さんも多い街!(このエリアで3件見つけましたよ)
今回ご紹介したお店以外にも、あちこちにオシャレにリノベーションされたカフェやレトロな純喫茶もあるので、カメラ片手に散策が絶対に楽しい!
なんと実は2022年は七年に一度の『善光寺前立本尊御開帳』の年。ぜひ街歩きとともに訪れてみてくださいね。

 

長野を旅したくなったらこちらもご参考に! ながの観光net:https://www.nagano-cvb.or.jp/

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