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オトナ写真部「カメル」

STORY
2020.05.01

自宅で簡単に白ホリ撮影を楽しむ方法

「白ホリ」は、白ホリゾントの略。撮影用語の一つで、真っ白な壁や背景、空間での撮影を意味します。ちなみにホリゾントとは、ドイツ語のHorizont(=水平線や地平線を表す)が語源で、背景となる幕や壁を表す言葉だそう。よく真っ白な場所に人が立っているCMやポスターなどを見ることがあると思いますが、あれがまさに白ホリです。
白ホリのあるスタジオは「白ホリスタジオ」と呼ばれ、通常は壁と床の境目がわからないように、壁がアール状になっています。
プロの撮影ではよく使われますが、アマチュアや趣味での撮影ではなかなか利用する機会はないかもしれません。
そこで今回はそんな「白ホリ撮影」を、手軽に自宅で楽しむための方法をご紹介します。

白ホリを自宅で楽しもう

白はどんな被写体にもマッチする万能な背景色。テーブルフォトの白ホリなら、実は自宅で簡単に表現できるんです。

●用意するもの
・白い壁
・自然光が入る場所
・テーブル、椅子
・白いアクリル板
・白い紙や板
・白い紙や板を支えるもの(ダンボールなど)

白いアクリル板は、半透明などではなく透けない真っ白のものを仕入れてください。できればマット加工がされているものを用意するとアクリルへの映り込みがなく撮影できます。
※参考までにこの撮影で使用したアクリル板はこちらです。

白ホリのセッティング方法

まずは自然光が横から入る場所で、白い壁のある場所にテーブルをセッティングします。そしてテーブルにアクリル板を置きます。片面マット加工のアクリル板の場合はマット面を上にして置きます。
この時、アクリル板は白い壁にぴったりとくっつけるように設置します。

基本的にはこれだけで完成です。ただ、このままだと被写体の影が濃くなってしまうので、光を反射させるための白い紙を設置します。

このような状態です。白い紙はどんなものでも大丈夫ですが、柔らかいものだと固定できないため、ダンボールなど土台となるものにテープで固定するなど工夫をすると扱いやすいと思います。なお、レフ板をお持ちの方はレフ板でももちろんOKです。
このセッティングで撮影した写真がこちら。

やや影はありますが、レフ板効果で柔らかくなっています。背景の壁とアクリル板の境界線を写したくない場合は、角度や被写体を置く位置などを調整します。

白ホリの撮影方法

白ホリの撮影は、少し背景がグレーがかって見えるくらいの明るさで撮影するのがオススメです。撮影時は少し暗いと感じますが、白トビしてしまうと後からレタッチ加工では元に戻せないため、このくらいが扱いやすいと思います。
またポイントとしては、F値をなるべく開放側(fの値を小さく)するとアクリル板や壁紙の質感がボケて綺麗に見えるのでおすすめです。また、望遠レンズを使ったほうがよりボケが大きくなりより綺麗に撮影できます。

白ホリ撮影の注意点

この白ホリ撮影の注意点は、(1)時間帯 (2)カメラの設定 によって明るさやホワイトバランスが変わってしまうということ。例えば朝と夕方では光の入り方や色も違いますので写りも変わります。
毎回、同じような明るさや光で撮影したい場合は、時間帯やカメラの設定を覚えておきましょう。ただ、明るさや光の色などは写真加工でも整えられる場合も多いため、加工ができる方はそこまで厳密に気にしなくても大丈夫だと思います。

ぜひ白ホリ撮影をご自宅でも楽しまれてくださいね。

編集部/田中海月(Instagram

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