秘密は、時間帯だった。人がいない絶景が撮れる【倉敷美観地区】の歩き方
私はカメラが好きです。
だけど、人混みの観光地や、誰がとっても「同じ絵」になるような場所は、撮りたいと思わない。なるべくそういう場所は避けて、ゆっくりとスナップが撮れる場所を選んで旅しています。
岡山県倉敷市(くらしきし)にある、倉敷美観地区は、まさに観光客で賑わう「人混みの観光地」というイメージがあって、ゆっくりとカメラを持って歩こうなんて、思ってもなかったのですが…
今回初めて倉敷美観地区に宿泊をして、歩く『時間帯』を変えてみたところ、見える景色も、撮れる写真も全く違って…旅の満足度も、美観地区に対する印象も、大きく変わりました。
そこで今回は、写真好きの視点から、時間帯で楽しむ倉敷美観地区の歩き方を紹介します。
目次
早朝の倉敷美観地区は、ここに泊まった人の特権だ。
仕事が終わって、新幹線で移動。今回の旅は週末、岡山へ。
来たのはこれで3度目だけど、泊まるのは初めて。宿は『倉敷国際ホテル』に宿泊しました。(館内も可愛くて、ホテルはもう美観地区の中心地。このホテルにして正解でした)
せっかくだから早起きして、朝の美観地区に出てみることに。





クラシックで可愛いホテル。泊まってよかった。
朝8時過ぎの倉敷美観地区は、思った以上に静か。
白壁の蔵屋敷、なまこ壁、柳並木など、趣ある景観が楽しめる倉敷美観地区を、まるで独り占めしているかのように撮影ができます。
「あれ、こんなに綺麗な町だったっけ?」
歩くたびにシャッターを切りたくなる風景に出会えます。




白壁の蔵屋敷は、映画のセットみたいだ。


川には白鳥もいて、
「何回シャッターを切ったんだろう?」
というくらい、夢中で撮影しました。本当に素敵だったな。
人がいない倉敷美観地区はこんなにも美しくて、こんなにも撮りたくなる風景で溢れていたんですね。そして、どこを歩いても美しい風景を独り占めできる。これはもう、ここに泊まった人の特権です。
カメラが好きな人には特に、一度は味わってほしい贅沢だなと感じました。
少しずつ賑わい出す町の姿も、面白い。
川沿いを離れ、路地へ足を踏み入れると、お店のオープン準備をしている様子も。お店のシャッターが開き、看板が外に出され、開店準備をする人の姿がぽつぽつと増えていく。
少しずつ賑やかになっていく倉敷美観地区の変化もまた、見ていて面白い。




少しずつ変化する町。
静けさから、賑わいへ。
その途中の時間に立ち会っているような、不思議な感覚でした。
観光のピークタイムでは味わえない、特別な雰囲気。
朝カフェは、ちょっと得した気分に。
散策した後は、『pizzeria CONO FORESTA』でモーニング。
実はここ、朝はあまり人がいない穴場カフェ。
土曜日だったにもかかわらず、驚くほどすんなり入店できて、思わず
「え……?こんな素敵なカフェなのに、並ばなくていいんですか?」
と心の中で大歓喜。



心地いいカフェでした。
店員さんに聞いてみると、ランチタイムは混み合うものの、モーニングの時間帯はまだ観光客が少ないのだそう。
美観地区に宿泊していたからこそ味わえた朝時間。
アンティークな建築も、独り占めで撮影できた。
煉瓦造りが美しい『倉敷アイビースクエア』も、よかった場所の一つ。
ここもホテルになっていて、日中は有名な観光スポットとしていつも賑わっているのですが、朝の時間帯は驚くほど人が少なく、立派な建築物を独り占めするような気分で、じっくり撮影を楽しめました。






有名な場所なのに、こうして人がいない写真がたくさん撮れて、ホクホク。
高い場所から、蔵の町を眺める。
ちょっと足を伸ばして『阿智神社』にも行きました。
長い階段を上った先の神社では、倉敷美観地区の町並みを一望できるんです。高い場所から眺めると、白壁の土蔵がずらりと並ぶ様子がよく見えて、改めて、この町の美しさを実感しました。



泊まらなかったら、きっと来なかった場所。
時間のゆとりがあると、地域のディープな場所にも訪れることができるのが嬉しいですね。
暮らしの面影が残る、夕暮れの一角。
人が増えてきた日中の時間は、児島や玉島エリアに行っていました。(それはまた別の記事でレポートしています)
そして、日がゆっくりと傾きはじめる時間帯に倉敷美観地区に戻り、再度観光。
古民家が撮りたくて、『井上家住宅』に行ってみました。昼間とはまた違う、街灯がやさしく灯りはじめる頃の空気。
館内には、落ち着いた静けさが流れています。



白壁や木の質感に落ちる光がやさしく、
この家で営まれていた暮らしの気配が、ふっと立ち上がってくるようでした。
展示として「見る」というより、誰かの家にそっとお邪魔しているような感覚が面白かった!
夜の倉敷美観地区も、泊まる人の特権時間。

夜には倉敷美観地区の白壁や格子がライトアップされ、その光が川面に映り込む景色は、昼とはまったく違う幻想的な雰囲気に。
こんなに美しいのに、驚くことに人はまばら。
もっと混んでいると思ったので、これはラッキー。倉敷美観地区に連泊して大正解でした。



強い光ではなく、必要な場所に、必要な分だけ優しく灯る明かり。
歩いているだけで、思わずシャッターを切りたくなる時間がありました。
倉敷美観地区を楽しむコツは、朝と夜の「時間帯を選ぶこと」だった。
倉敷美観地区を楽しむなら、ここに泊まって、朝と夜の時間帯に散策するべきだと思いました。
・朝は、静かな倉敷美観地区を歩く
・日中は倉敷内でも違うエリアへ(児島、玉島エリアなど)
・夕暮れから夜に、もう一度戻ってきて散策する
そんな一日の流れが、倉敷の旅の魅力をいちばん引き出してくれると思います。
ただ時間帯を選択するだけなのですが、満足度も撮れた写真も桁違いによかった。
ぜひ真似して、旅を楽しんでみてほしいです。
時間帯を変えただけで、人がいない絶景が撮れる
「倉敷美観地区」の歩き方【岡山】






