camell
女性限定
オトナ写真部「カメル」

STORY
2017.04.05

光を読むということ。

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この間、プロの撮影現場を見学できる機会がありまして。
その方は雑誌カメラ日和の「カメラ日和学校」で教わったこともある先生で、授業で色々教わったりした訳ですが、やはり実際の撮影現場を見るとまた違う学びがありました。
私はとっても光を読むのが下手で、撮影時は被写体のディティールが最優先事項になっており、しかも割と建物や街並みという大きいものが好む被写体だったりしますので、光を意識しても制限があることが多いのであまり上手になりません。(言い訳)意識したところで基本的なことしかできませんし、かなり大雑把です。

しかしですね、このプロの現場は当然ですが違います。とてもとても繊細に光を読んでいます。

プロの仕事とはこういうことか!と思いました。素人だろうが、プロだろうが、写真を撮る作業工程になんら差はありません。あるとすれば繊細さなのでしょう。写真を描く(撮る)絵筆は「光」なのだなと、しみじみ思いました。
撮影をした場所は窓が大きく三方向にあり、光が回ってとても撮りやすい…場所なのですが、別の見方をすると、三方向から光が入ってくるために「欲しくない場所に影が出る」ということでもあります。

この影はどこの光からできるものなのか、それを消すためにどうすればいいのか。

また、どこからの光が一番綺麗に見えるのか。

それをよく見極めること。その大切さを教わりました。先生とモデルさんと、そして職場の人がいる中で(笑)どの位置で撮るのがいいか問題を出され、緊張してついファインダーで確認しようとしてしまうのですが「まずは、目で見て」と注意をされ。どれだけ注意深く、繊細に対象物を見ることができるか。しっかり見て、考えて咀嚼して「それを写し取る技術」があるか。

なるほど、プロには理由がある。(当たり前だけど)

もちろんプロがプロたる所以は他にもある訳ですが、なんとなくは想像はしてたものの、目の前で実際プロのやっている「見かた」を目撃するとその説得力が違いますね。

先生の撮影中のフリートーク術を習得するのは一番難しそうなので(笑)それは置いておいて、この貴重な体験を忘れないよう、自分のプライベートな撮影で練習していきたいと思いました。
散々苦手意識を持っていたモノクロ撮影が、もしかしたら一番スパルタ的に光を読む練習にはいいかもしれない…などと思ったりしました。

PROFILE

イチ
【No,0202】東京カメラガールズ・イチです。
愛用カメラ◇makina67 / EOS 6D・5D / X100F / pentax67 / newFM2 / signet35 / KLASSE
遊べる限りはフィルムカメラを使っていたいです。
某きっかけでフィンランドに目覚め、ここ5年ほぼ年1で渡芬しております。

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